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「見た目よりも歌声が」Snow Man岩本照、鼻腔内の良性腫瘍を切除 医師が解説するアイドル特有の“懸念点”

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.11.30 17:45 最終更新日:2024.11.30 17:46

「見た目よりも歌声が」Snow Man岩本照、鼻腔内の良性腫瘍を切除 医師が解説するアイドル特有の“懸念点”

活動制限を発表した岩本照(写真・公式サイトより)

 

 11月29日、アイドルグループ「Snow Man」の岩本照が、手術を受け、回復するまで一部の活動を制限することを発表した。STARTO社公式サイトによれば、岩本は鼻のなかにできた良性腫瘍を切除するため、手術を受けたという。「医師からは、回復までは活動を制限するよう指導を受けております。そのため、一部番組や公演の出演の見合わせも含め、一定の期間は無理のない範囲で活動をしていく予定です」と、芸能活動は一部制限することを報告した。

 

 早期発見・治療が行われたとのことで大事には至らないと知り安堵する声の一方で、術後の体調や今後の活動への影響について心配する声もある。一般的にどういった手術が行われるのか、五良会クリニック白金高輪理事長、五藤良将医師に聞いた。

 

 

「今回の手術は、耳鼻咽喉科や頭頸部外科で行われる『良性腫瘍切除術』と推測されます。

 

 鼻腔内の良性腫瘍にはさまざまな種類があり、内反性乳頭腫のほか、血管腫や線維腺腫などが含まれます。これらの腫瘍では、腫瘍の基部までしっかりと切除することが必要です。再発防止のためには、場合によっては歯茎を切開する『上顎歯齦部切開』が必要になることもあります」(五藤医師)

 

 アイドルは文字通り“顔が命”。まさか顔に傷が残るのは心配だが……。

 

「その心配は必要ないでしょうね。内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)といって、鼻の穴から器具を出し入れすることで手術を終えることができる最新技術もありますので、顔に傷が残ることはほとんどありませんし、手術自体は比較的安全に行われます。

 

 むしろ大切なのは、全身麻酔を伴うことが多いため、身体への負担や術後の経過観察です。鼻腔内の炎症、出血の管理のため、数日~数週間は安静が必要でしょう。さらに、術後しばらくは鼻詰まりや違和感が続く可能性があります。さらに、腫瘍が完全に摘出されているかを確認するため、数カ月間の経過観察が必要です」(同前)

 

 つまり、アイドルにとって大事な“見た目”は大丈夫だというわけだ。だが一方、別の懸念もあるという。

 

「鼻腔内の手術なので声帯には直接関係しませんが、鼻腔の腫れや詰まりが、音声の響きに影響を与える可能性があります。声帯で発せられた声は、鼻腔内で響くことで豊かな音になるんです。歌手や声優など、繊細な発声が求められる職業では、完全回復まで無理を避けることが推奨されます。

 

 術後は感染症への抵抗力が一時的に低下するため、人混みや長時間のパフォーマンスは慎重に避けるべきです。感染リスクを軽減するため、術後2週間程度は鼻腔の清潔を保ち、処方された抗生剤を確実に服用することが重要です。いずれにせよ、見た目よりも歌声の回復がポイントになるでしょう」(同前)

 

 しっかり休んで一日でも早く無事に戻ってきてほしい!

 

取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)

( SmartFLASH )

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