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『ライオンの隠れ家』子役への虐待シーンは「直接描写一切なし」視聴者にDVを伝える “みごとな演出” に集まる称賛

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.02 18:15 最終更新日:2024.12.02 18:15

『ライオンの隠れ家』子役への虐待シーンは「直接描写一切なし」視聴者にDVを伝える “みごとな演出” に集まる称賛

ドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)で主演を務める柳楽優弥

 

 11月29日、ドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)の第8話が放送された。物語がクライマックスに向かうなか、Xでは、“虐待シーン” の描写の仕方が称賛を集めている。

 

 同作は、俳優・柳楽優弥が演じる兄・小森洸人と、坂東龍汰演じる自閉症スペクトラム症の弟・美路人(みちと)兄弟の話だ。2人のもとに、ある日突然「ライオン」を名乗る男の子が現れ、奇妙な同居生活が始まっていく。

 

 のちに、ライオンは洸人らの異母姉である愛生(尾野真千子)の息子・橘愁人(佐藤大空)であることが判明。愛生は夫のDVから逃げるため、愁人とともに偽装死をはかるも、最終的には警察に捕まってしまう。

 

 

 第8話では、釈放後の愛生が洸人や愁人と再会し、戸籍を変えて生きていくことを決意する。だが、ラストでは愛生と愁人がこつ然と姿を消すという、不穏な展開が繰り広げられた。

 

 Xでは、ストーリー展開への感想が続々と寄せられるなか、作中の “DVシーン” の描き方に称賛が集まった。

 

《この制作チームが信用出来るなーと思うのは、ライオンに対して、手を上げるシーンは映像として撮らなかったこと。前後のシーンでちゃんと視聴者は分かる。小さな子供に演技でも親から手をあげられるって芝居をしなかったの、私はいいな、と思った。》

 

《ドアの外で「開けて」と懇願する母と、傷を見せるだけで惨さを十分に伝えた 実力派子役が居並ぶ時代とはいえ、こうした配慮、すごく大切だなと思う》

 

《絶対配慮されてる。全ての演出、描き方がとってもいい》

 

「第8話での愛生の回想シーンでは、『開けて!』と泣き叫びながら、鍵のかかったドアノブを動かそうとする愛生の姿が映し出されたのち、向井理さん演じる夫・橘祥吾がドアを開き、『お前たちは……なんでわかってくれない!』と吐き捨てていました。

 

 部屋のなかには、投げ飛ばされたような姿勢の愁人が倒れており、おでこには大きな傷も。その後、愁人を抱きながら、愛生が家を出る決意を固める様子が映されました。

 

 こうした描写であれば、直接、夫が子供に暴力を振るうシーンを映さなくても、視聴者としては “DVされた” とはっきりわかります。過去の放送回でも、直接的な描写はなかったため、制作陣がきちんと配慮しているのでしょう。

 

 演技とはいえ、暴力シーンは演者に負担をかけるもの。まだ子供であればなおさらです。海外では、子役が暴力シーンやホラーなどの演技に挑む際、メンタルケアのために専門家を手配することもあるといいます」(芸能記者)

 

「今期No.1」との呼び声も高い同作。端々まで気を配った “みごとな演出” が、視聴者の心を掴んでいるのだろう。

( SmartFLASH )

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