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【独自】10人以上の女性を全裸写真で性奴隷に…疑惑の大衆演劇団総座長を直撃「被害女性の捏造だ」弁明も常連店に口止め工作
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.04 15:34 最終更新日:2024.12.04 15:34
本誌が11月18日に報じた大衆演劇劇団「橘菊太郎劇団」の総座長・橘菊太郎(63)による9年にも及ぶ性加害。被害者が告発したのは、観劇に来た女性客を食事に誘い、酩酊させ、劇団のひいき客との性交を強要させる、という前代未聞の「性奴隷」の実態だった。
本誌には、被害女性への脅しに使われたという、性加害の現場写真を入手し掲載した。さらに初報後、新たな別の女性の被害画像も入手している。泥酔させられ嘔吐した後に、シャワーを頭からかけられ責められている写真や、全裸で目が開いたまま放心状態になっている写真、さらにトイレで男性客に性加害を受けている写真などもある。いずれも被害女性らが、いかに酷い性加害を受けてきたのかを告発するために、敢えて写真を提供してくれたものだった。
被害女性の支援を続けるNPO法人によると、橘から被害を受けた女性はすでに10人以上把握されている。だが本誌の質問状に対して、橘は代理人弁護士を通じ、こうした性加害を全否定する回答が寄せられていた。また、同劇団の三代目座長・橘大五郎は自身のInstagramで11月21日に「現在は、弁護士の方と協議しており故に、発言を控えております」(原文ママ)と声明を発表していた。
だが、本誌は2度にわたって性加害報道を行ってきたが、菊太郎は沈黙を保ったままだ。性加害疑惑の張本人である菊太郎ははたしてこの告発をどのように受け止めているのか。その真意を聞くため、同劇団が公演を行っていた名古屋市で菊太郎を直撃した。
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「菊太郎さん!」
この日は出演がないため、劇場に“ノーメイク”で現われた菊太郎。星柄の青いジャケットを羽織っていた強面の彼に、本誌記者がこう声をかけると、ギョッとした顔をしてすぐに建物の中に入った。すかさず劇団の演者らが出てきて「撮ってんじゃねーよ」と言いながら、取り囲んできた。体当たりをされたカメラマンはよろけるありさまだった。同劇団の団員の一人が止めに入ると、菊太郎に話させることを約束し、その場は収まった。10分後、劇団が公演の際に使用するマンションの1室で本誌記者を待っていた菊太郎は、なぜか笑顔すら見せながら座っていた。
疑惑について、菊太郎はこう釈明するのだ。
「僕は女性を脅迫もしたことはないし、性加害なんてないですよ。でも記事に出てくる女性たちが、なんでこんなこと言っているのか。相手がわかんないです。僕自身、そういう(性加害行為の経験が)ないもので、被害女性がだれかとかいう特定ができないんですよね。なにかの逆恨みでこんな告発をやっているのか……」
本誌の報道に関して、怪訝な表情を見せる菊太郎。しかし、実際に被害女性らが複数の男性との性行為をさせられている際の写真もある。こうした証拠を前にしても、菊太郎は断固否定する。
「記事には、『橘(菊太郎)自身が行為に及んでいる様子の写真もあった』とレイプ写真について書いてあるでしょ。それ、どういう理由で撮るんですか。おかしいよな。
脅しとか、免許証を撮ったとかも全くありません。なんなら、僕が警察に行ってもいいですよ。本当にこういう被害の実態があるなら、警察が僕を調べたら証拠が出てくるでしょうしね。
誰かがこの記事に乗っかってきているんですよ。彼女らを扇動している奴がいる」
菊太郎は性加害はないと主張し、女性らが訴える被害の内容は“捏造”だという。さらに菊太郎は、捏造していることが疑われる人物を一人あげた。菊太郎は本誌に妻がいることを認めたうえで、こう打ち明けたのだ。
「昔付き合っていた女性が、別れた時に俺を恨んで、こういう話を持ち掛けてきたんじゃないかと思うんです。何年か前に付き合っていた女性で、心当たりがある子が一人だけいますね。でもその子に対しても、お金もとったことないし、遊びに来たら旅費でも渡すような感じだったから」
菊太郎はこうした事実の否定に躍起になっていた。だが、本誌は実際に菊太郎が女性を連れてホテルに入っていくところを独自に確認していた。さらに、女性がその日の晩ではなく、翌日に“解放”されたことも把握している。その事実について聞くと、「わからない」の一点張りに終始するのだ。
「翌日に解散したんですか?それはわからんな……。一晩中ずーっと一緒にいたということ?その女性ってあれですか?僕が今付き合っている女性のこと?」
現在も交際中の女性がいることを意図せず打ち明けた菊太郎だが、その日にホテルに入っていった女性は一人ではなかった。そのことを告げると、取材に同席した劇団員の一人が間に割ってきた。
「今の彼女がネタ元だったらどうする?それしか考えられないじゃないですか」
こういって劇団員は笑った。菊太郎も合わせるかのように笑顔だ。まるで何事もなかったように、事態の深刻さを敢えて覆い隠すような表情だった。
結局、本誌が報じた性加害について菊太郎らは否定を貫き、取材は平行線をたどったのだが……いつの間にか、話題は2023年に話題に上ったジャニーズ事務所の性加害事件に。じつは同劇団員は、以前ジャニーズ事務所に所属していたという。
「今は役者していますけど、昔はジャニーズ事務所に所属していたんです。ジャニーさんの性加害は本当ですよ。事務所の人間のコメントはみんなでたらめじゃないですか。『性加害なんか知らなかった』とか言って。ウソばっかりですよ。
でも、『ヤった、ヤられた』の証明は難しいですよ。今回の件も同じです。写真だけじゃなかなか難しい」
そして、菊太郎の人柄について、劇団員はこう熱弁をふるうのだ。
「お客さんと食事会をしたり、そのあとの2次会で一気飲みしたり、倒れるまで飲むことはしますよ。だけど、無理やり女性を潰すようなことはありませんよ。俺らも金に困ってないし、脅して金とる必要もない。女も作ろうと思えばいっぱいいるわけですから。こんな事件起こしてまで無理やりしないですよ。本当にそんな風に脅して女性を傷つけているなら、最低ですよ」
これには菊太郎も同調する。
「仮に告発された内容が事実なら許せない行為ですよ。勝手に女性の免許を見て実家を特定するなんてダメでしょ。僕の周りの女性にも聞いてみてください、『菊太郎さんは絶対しません』ってみんなはっきり言いますから。周りの人たちみんな、今回の記事で悔しがっていますよ」
だが、菊太郎はそう話すと、携帯電話を記者に示した。そこには菊太郎の名で書かれた釈明文が映っていたのだ。〈応援してくださっている皆様、関係者の皆様へ〉と題した文にはこう書かれていた。
〈この度は、一部週刊誌により報道された記事に関しまして多大なる御心配、御迷惑をおかけしてます事、深くお詫び申し上げます。今回の週刊誌の記事につきましては、代理人を通じ然るべき対応を進めておりますので、詳細は控えさせていただきます。ですが今回のことを受け、いま一度徹底して自らを見つめなおし、律していく所存です。改めて、応援してくださっている皆様及び関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます〉
まるで謝罪文のようにも取れる内容だが、菊太郎は、なぜかこの文章を記者に示し、「これで良いかな」と聞いてきた。だが、事実無根と言っている人物が「自らを律する」と記載する必要などないはずだ。
被害女性らを保護するNPO法人の関係者は、現在の女性らの状況をこう語る。
「一部の被害女性は、私たちが用意したシェルターに入っています。脅迫が怖いようで、まだ心身ともに健康とは言いがたい。それに、性加害報道が出た後もまだ呼び出しは続いているんです。『お前が“犯人”じゃなきゃ来られるはずだろ』などと言って、これまでと変わらず遠方まで呼び出しているんですよ。
さらに、いつも2次会で使用するお店に電話して、『取材が来たら、一気飲みはなかったと言え』と、口裏を合わせるような工作も行っている。じつは菊太郎が記者に示した釈明文は、本人が書いていません。埼玉にいる飲食店の女性に書かせていることも把握しています。この女性も被害者なのです。菊太郎本人は反省どころか、表で『一切やっていない』と言いながら、裏で犯人捜しや火消しに躍起になっている。こんなことは許されることではないでしょう」
そう話したうえで、被害女性の代理人弁護士は、菊太郎に対し緊急の対策を講じている。
「弁護士が、12月に警告書を菊太郎に出しました。これ以上女性たちを脅迫して、呼び出してはならないこと、以降の連絡はすべて弁護士を通じて行うよう通告したものです。報道が出て以降も、まだ性加害を止めようとしない菊太郎の動きを止めさせないといけません。早急に被害届を警察に出します。菊太郎はここまでしないと、自分がやっていることがバレないと思っているのです」
長年続く大衆演劇の闇。菊太郎は自らの行ってきたことが、大衆演劇そのものを潰しかねない事態になっていることをまだ自覚しないのだろうか。
( SmartFLASH )