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庵野秀明氏、『ガンダム』シリーズ最新作に参画決定“漫画界の巨匠”が感服した「こだわり」とは
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.05 20:53 最終更新日:2024.12.05 20:53
12月4日、アニメ『ガンダム』シリーズの最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の制作が発表された。
これまで『ガンダム』シリーズを手掛けてきたサンライズと、『ヱヴァンゲリオン』シリーズのカラーが初めてタッグを組んだ作品で、日本テレビ系列での放送が予定されている。また、テレビシリーズ放送に先駆け、その一部を再構築した映画『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が、2025年1月17日から全国の劇場で公開されることも明らかになった。
監督は『ヱヴァンゲリオン新劇場版』シリーズを手掛けた鶴巻和哉氏。そして特筆すべきは、庵野秀明氏の名前が脚本とデザインワークス、画コンテのスタッフとしてクレジットされていることだ。
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「現在、株式会社カラーの社長をつとめる庵野氏は『ヱヴァンゲリオン』の“生みの親”です。アニメのみならず実写映画も手掛け、『シン・ゴジラ』では総監督、『シン・仮面ライダー』では監督をつとめてきました。過去のインタビューで何度も『ガンダムから大きな影響を受けた』と語る庵野氏が、最新作でどんな化学反応を生み出すのか、多くのアニメファンが注目しています」(文化部記者)
日本アニメ界の巨匠である庵野。その魅力について、漫画界の巨匠・浦沢直樹が、かつて本誌のインタビューで語っている。
1960年生まれで「ちょうど、怪獣や特撮という文化と一緒に育ってきた世代」にあたり、『ゴジラ』や『ウルトラマン』に特別な思いがあるという浦沢。毎回最後にウルトラマンがスペシウム光線で怪獣をやっつける「予定調和」に違和感を覚え、ゴジラの息子であるミニラの登場に「がっかりした」少年だったという。街を破壊する巨大生物にゴジラというポップな名前をなぜつけるのか、様々な怪獣に「これじゃない」「これだよね!」と一喜一憂……。そんな自分自身を含めた「作り手になる資質を持った子たち」は「どう描くのが、自分にとってベストなんだろう」「その命題を一生抱えて生きているんじゃないかなと思いますね」などと、浦沢は語っている。
その上で、浦沢は庵野をこう評価している。
「庵野秀明さんは学年でいうと僕の1つ下にあたりますが、学生の頃に作られた自主制作の『ウルトラマン』で着陸しているジェットビートルを機体の下からカメラで撮影したり、『ヱヴァンゲリオン』では軒下から巨大な使徒を見上げたりと “人間目線” にこだわっていて、『そうそう、その感じだよね!』と思うんですよ。だから庵野さんが『シン・ゴジラ』でやっていることを、同世代の作り手として、とてもシンパシーを感じながら観ていました」
天才漫画家をも魅了する“アニメ界の奇才”は、ガンダムをどういう視点から描くのだろうか。今から期待が高まる。
( SmartFLASH )