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『THE W』優勝の「にぼしいわし」だけじゃない!なかやまきんに君、キンタロー。ら“フリー芸人”急増の背景とは

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.12 19:50 最終更新日:2024.12.12 19:52

『THE W』優勝の「にぼしいわし」だけじゃない!なかやまきんに君、キンタロー。ら“フリー芸人”急増の背景とは

フリーで活躍するキンタロー。と中山きんに君

 

 12月10日放送の『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』(日本テレビ系)は過去最多の903組がエントリーし、5度目の決勝進出となった「にぼしいわし」が初優勝。8代目の女王に輝き、優勝賞金1000万円を手にした。

 

「『にぼしいわし』は香空にぼし(きょうからにぼし)と伽説いわし(ときどきいわし)のコンビで、2人は高校の同級生です。もともとは吉本興業の芸能スクール『NSC大阪校』出身で吉本興業に所属。2013年にデビューしましたが、翌年に壁にぶち当たり活動休止を決意。退所して芸能界からも離れました。

 

 

 しかし2015年、復活した『M-1グランプリ』出場で再始動。その後の一時期、芸能事務所に在籍しましたが、そこをやめてからはフリーで活動しています。

 

『THE W』では2019年、2020年、2022年、2024年に決勝進出をしている実力派で、現在は活動の場を東京に移しています」(芸能担当記者)。

 

 番組出演後、相当うれしかったのだろう。公式Xに《THE W優勝できました! 本当にありがとうございます!今からお世話になった方々に恩返ししていきます!うわー!》と歓喜のポストをあげていた。

 

 民放プロデューサーも「フリー芸人がビッグ賞レースで優勝したのは2002年の『R-1ぐらんぷり』(現『R-1グランプリ』)で戴冠した、だいたひかるくらいしか思い浮かびません。それほどの快挙です」と驚くが、昨今、にぼしいわしのような、大手芸能事務所を退所後、どこにも所属しないフリー芸人や個人事務所を立ち上げた芸人の活躍が著しい。

 

 その代表格が、今年3月に松竹芸能から独立したモノマネ芸人のキンタロー。だ。結婚、出産を経て再ブレイクしたあとは、ほぼ毎日、テレビ番組で見かけるほどの売れっ子ぶり。ほかにも、さらば青春の光、なかやまきんに君、みやぞん、みなみかわ、ラランドなどがいる。

 

 かつては事務所をやめてフリーになると、多方面からさまざまな圧力がかけられ「干される」というのが定説だったが、今は事情が違うのだろうか。コラムニストの吉田潮さんに聞いた。

 

「それはテレビがメイン媒体だった時代のことだと思います。今は芸人さんもミュージシャンもYouTubeで独自に曲やネタを発信していますから、芸能事務所の影響力は及ばなくなっています。

 

 若手はそうした発信方法もいろいろ知っているので、『番組を自分で作っちゃえ』となっているんです。

 

 さらに言えば、昨今の芸能ニュースを見て『スキャンダルが起きても、事務所は守ってくれない』と考えているのではないでしょうか」

 

 そして「フリーならでは」のメリットを指摘する。

 

「事務所に所属していると、他の事務所の芸人さんとコラボすることが難しかったりします。だけどフリーなら、その垣根もグッと下がり自由度が高まります。そうして横のつながりができれば、ネタの幅も広がります。これは何よりのメリットではないでしょうか」

 

 にぼしいわしも、「お仕事の依頼はSNSのDMでお願いします」と“営業”をしている。時代は変わっているのだ。

( SmartFLASH )

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