10月にスタートした連続ドラマが最終回を迎える時期となった。話題作が少なく「不作」とも言われた今クールだが、そのなかにも視聴者の心をつかんだ作品もあったはず。
ということで、本誌はアンケート調査を実施。10月期ドラマのなかで「おもしろかった」「ハマった」作品はどれかを、全国のドラマ好きの20代から60代の女性500人にきいた。対象としたのはプライム帯に民放局で放送された15作品だ。
さっそくランキングを見てみよう。まずは第5位から。
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【第5位】『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)43票
主演・岡田将生、中井貴一
「『ドクターX』や『ナースのお仕事』っぽさがあって面白い。岡田くんと中井さんの凸凹コンビや、登場人物も個性豊かで見ていて楽しい」(40代・パート・兵庫県)
「私も看護師として病院で働いています。共感できる部分があったり、そんなことはないなとか思いながら楽しくみています」(30代・医療系・長野県)
岡田と中井が演じる看護師コンビが、医療の常識をぶち壊す痛快劇。2022年に続く第2シリーズ。第7話まですべてで、視聴率10%以上をキープしている。『ドクターX』が完結した今、同じ枠で人気シリーズに成長するかも。
第3位は同票で2作品が並んだ。
【第3位】『わたしの宝物』(フジテレビ系)48票
主演・松本若菜
「展開が毎回予想と違っていてドキドキしながらみています。結末もどうなるか楽しみ」(20代・学生・神奈川県)
「『西園寺さん』で松本若菜さんにハマりました。全然違う役柄だけど悪女も似合う。田中圭さんの演技もすごくて、ハラハラして見ています」(30代・無職・福島県)
“托卵” がテーマの、大人のドロドロ劇場。共演は田中圭、Snow Manの深澤辰哉ら。キャスティングされていた主演女優が降板、代理で松本が主演になったことも話題に。SNSでは批判的な意見も多いが、楽しんでいる人も多い。配信サービス「TVer」の「お気に入り」登録は117.7万(12月12日時点、以下同)。
【第3位】『放課後カルテ』(日本テレビ系)48票
主演・松下洸平
「いまの学校で実際にありそうな出来事が取り上げられていて、勉強になります」(40代・教員・沖縄県)
「地味な話だけど、いいドラマだと思います。自分にも子供がいるので、うちの子だったらどうだろうと考えながらみています」(30代・パート・北海道)
小学校を舞台に、ぶっきらぼうだが類まれな観察眼で児童の異変を見抜く小児科医を松下が演じる “保健室ヒューマンドラマ”。共演は森川葵、ホラン千秋ら。
【第2位】『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)65票
主演・神木隆之介
「俳優さんが演技派ぞろいで見応えがあります。端島のセットもリアリティーがあって嘘くさくない。さすが日曜劇場」(50代・パート・北海道)
「史実も交えながらの展開がドラマチックで、毎回楽しみです。脚本が野木亜希子さんと知って納得しました」(60代・パート・兵庫県)
昭和30年代、石炭産業で栄えた長崎・端島と現代の東京を舞台とした壮大なストーリー。共演は杉咲花、斎藤工、宮本信子ら。TBS「日曜劇場」にしては視聴率が伸び悩んでいるものの、骨太な社会派ドラマとして評価は高い。
【第1位】『ライオンの隠れ家』(TBS系)66票
主演・柳楽優弥
「最初はほんわかファミリードラマかと思っていたら、ミステリー要素とか意外な展開でハマりました」(40代・主婦・福岡県)
「重いテーマで、見ていて苦しくなるけど、役者さんたちの演技が素晴らしくて、引き込まれます」(40代・医療系・大分県)
「たまたま見始めましたが、ぐいぐい引き込まれた。笑いあり涙ありで感動。柳楽さんはじめ俳優さんたちの演技力がすごい。子役の子も本当に上手です」(20代・会社員・静岡県)
自閉スペクトラム症の弟を持つ兄を柳楽が演じるサスペンスヒューマンドラマ。放送前はそれほど注目を集めていなかったが、回を重ねるごとにSNSで盛り上がりをみせてきた。「TVer」の「お気に入り」登録は110.8万で『海に眠る〜』の95.5万を大きく上回っている。まさに “伏兵” の勝利と言えそうだ。
( SmartFLASH )