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「しずかちゃんの声」野村道子が語る大山のぶ代さんとのロシア旅行エピソード「スーツケースからドラえもんが次々と」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.15 06:00 最終更新日:2024.12.15 06:43
2024年9月29日、惜しくも亡くなった声優・大山のぶ代さん(享年90)。アニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)で、長くしずかちゃん役を務めた野村道子さんが明かす「2人の日々」――。
「『あぁ、ペコさん(大山さんの愛称)は、ドラえもんそのものだ』。パイロット版を録音する初日、主要メンバー5人が顔を合わせたとき、そう思いました。
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それから26年間、一緒で、プライベートで旅もしました。ペコさんは座長のような役回りで、彼女がプランを考えてくれるんです。
料理番組を持っていたほどだから、食事は味も量も妥協なし。ムール貝をバケツいっぱい、2、3人で食べたこともありました。
ペコさん、なぜか空港の検査場では、よくひっかかるんです。のび太役の小原乃梨子さん(2024年7月逝去)と3人で行ったロシアでは、スーツケースを開けさせられ、なかからドラえもんのぬいぐるみが次々と……。慰問先の子どもたちへのプレゼントだったんです。ペコさんは『私が何かするわけないじゃない!』って、日本語で、ドラえもんの声で怒っていました(笑)。そう、声を担当していた最後のほうは、『ドラえもん』というより『大山のぶ代』。演じることなく、彼女そのものでした。
最後に会ったのは10年ほど前。認知症だったといわれていましたが、私のことがわからなくてもいいから会いたかった。いまは、旦那さまと一緒に、楽しく過ごしていればうれしいです」