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「生涯5000曲超」キダ・タローさんが秘めていた「作曲家のプライド」円広志に返した「カッコええ」ひと言

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.15 06:00 最終更新日:2024.12.15 06:00

「生涯5000曲超」キダ・タローさんが秘めていた「作曲家のプライド」円広志に返した「カッコええ」ひと言

作曲家のキダ・タローさん(2013年撮影、写真・馬詰雅浩)

 

 2024年5月14日、惜しくも亡くなった作曲家キダ・タローさん(享年93)。長年、親交のあった歌手円広志が明かす「2人の日々」――。

 

「キダ先生は多いときで1日40曲、生涯で5000曲以上書いたとおっしゃっていました。

 

『なんで、そんなんできるんですか?』と聞いたら、『僕は商業作家や。あんなもん、でっち上げや。恥を捨てたらええねん』と。作曲家のプライドがあるからこそ、『恥を捨てた』と言えるんです。カッコええですよね。

 

 

 先生とはよくメールをしました。15年ほど前、『芸能界の人間関係でちょっと悩んでいて……。本当に難しいです』と送ったら、『あんまり人には近づかんこっちゃ』と、ひと言だけ返事がきました。キミはさびしんぼうやから、どうしても人と近づきすぎてトラブルになるんやと。歳を重ねて、先生の言葉の意味がわかるようになってきました。先生は人を傷つけないために、人に近づかず、ただ奥さんとの日常を大切にされていました。

 

 もう言ってもかまわないと思うけど、先生はここ数年、体調がよくなかったんです。でも、病名の公表は望んでおられませんでした。『ただの自然死でええ』『お葬式いらん、お坊さんもいらん、線香いらん』と。『晩節を汚したくない』ともおっしゃっていました。最後まで、二枚目の人やったなと思いますね」

( 週刊FLASH 2024年12月24日号 )

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