エンタメ・アイドル
故・桂ざこばさん、「一線を引いていてくださったことに感謝」“天敵”田嶋陽子さんが明かす…プライベートで意外な交流も
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.16 06:00 最終更新日:2024.12.16 06:00
2024年6月12日、惜しくも亡くなった落語家の桂ざこばさん(享年76)。長年、番組で共演してきた英文学・女性学研究者でシャンソン歌手の田嶋陽子さんが明かす「2人の日々」――。
【関連記事:桂ざこばさん急逝“親友”ジュリーと「寄席でW杯観戦」実現させた知られざる“関西毒舌同盟”秘話】
「『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)では、いつも女性差別反対の立場をとる私を、5~6人の男性陣がやっつけようとする構成でしたね。ざこばさんはそのうちの一人で、『女というものは男に仕えて、仕えて、仕えて死んでいくもんだ』などと言うんです。
番組では “天敵同士” ですから、20年近く共演したのに一緒にお酒を飲みに行ったことは、一度もありません。
仲よくなると、私は反論できなくなってしまいますから、一線を引いていてくださったことに今では感謝しています。それでいて、私が何かするときに、関心を持てば必ず来てくださるんです。
私が昔、中伊豆に友達とシニアハウスを作ったとき、ざこばさんはお祝いに来て、落語を一席聴かせてくれました。
また、私が歌手としてライブをおこなったときには、ステージに上がって、その優しい人柄を感じさせる言葉をかけてくださったこともありました。
『これ以上、うまくならないでくれ。落語と一緒で、“うまいやろ”という空気が出るのはあかん。今日、先生の歌を聴いていて、かわいいし素直やし、なんかええなって思って、気持ちがよかった』と。
カメラの前では『昭和の男』を演じていましたけど、苦労人で優しくて涙もろい、人情に厚い人でしたね」