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辛口発言も実は「心配していた」故・ピーコさんの優しさ「息子を満面の笑みで抱っこ」共演アナが明かす
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.16 06:00 最終更新日:2024.12.16 06:00
2024年9月3日、惜しくも亡くなったファッション評論家でタレントのピーコさん(享年79)。アナウンサーとして、番組で共演してきた本仮屋リイナさん、笠井信輔さんが明かす「2人の日々」。
笠井さんは「30年以上ご一緒してきたピーコさんに感じるのは、母性です」と語る。
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「ずっと、“親戚のおばちゃん” に躾をされてきた感じです。『笠井はさぁ、なんでそうなのよ』と、僕のことを呼び捨てにするのも、母性ゆえ。怒ることもありましたが、出口を塞いで理詰めで相手を攻撃するのではなく、逃げ道があるような怒り方。僕はそこに、愛らしさと優しさを感じていました。
じつはすごく繊細な人で、『辛口ピーコのファッションチェック』でも、ズケズケ言っているようで、CMに入ると『今、大丈夫だったかしら』と、ご自分の発言を心配していたんです。
ピーコさんは生前、おすぎさんと自分のことを “汚いオカマ” と言うこともありました。昭和の差別が激しかった時代、相当つらい思いもしてきたはずなんです。でも、それに愚痴や主張はいっさい言わず、ご自分のキャラクターで多くの人に愛されてきました。
LGBTQタレントの扉を開き、活躍できる場を作った先頭打者はピーコさんでした。『あなたは偉大な人ですよ』と伝えたいですね」
本仮屋さんは、東海テレビの朝の情報番組『スイッチ!』で、4年弱共演した。ファッションについてアドバイスをしてくれたり、恋愛についても……。「何も言わなくても、すべてお見通しでした」と振り返る。
「私が鎖骨の見える服を着ていると、『それはババアになってから。首元見せたいなら、縦に開いたもの!』。ワンピースの腰のリボンを結び直してくださったこともありました。
秘密にしていた恋人の存在に気づかれて『やめなさい』と言われたこともあれば、『最近のお嬢(本仮屋さん)は “嬉しくてたまらない” みたいな顔してるわね』と、お墨付きをいただいたことも。そのとき交際していたのが、今の夫です。
スタッフみんなで行くバーへは、ピーコさんは『私は元気だから、あんたたちがエレベーターを使いなさい!』と、階段を使われていました。
歩くのがとても速くて、颯爽と街に溶けていくそのエレガントな後ろ姿も、印象深いです。
長男が生まれたことを報告したときは、くしゃくしゃの満面の笑みで私に息子が誕生したことを喜んで、『これでも赤ちゃんに好かれるのよ』と、抱っこしてくださいましたね。
そして別れ際に、『がんばるのよ!』と――。たくさんの愛を、ありがとうございました」