
『ブラックペアン2』(TBS系)で主演を務めた二宮和也
2024年は、NHK大河ドラマ『光る君へ』や朝ドラ『虎に翼』が高い評価を得るなど、さまざまなテレビドラマが話題となった。一方、民放地上波でも「ふてほど」が新語・流行語大賞を受賞したTBS『不適切にもほどがある!』をはじめ、多くの話題作があった。
そこで、本誌はアンケート調査を実施。2024年のテレビドラマでもっとも「おもしろかった」「ドハマリした」作品はどれかを、全国のドラマ好きの20代から60代の女性500人にきいた。対象としたのは、民放局でプライム帯に放送され、話題となった16作品だ。
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では、「2024ドハマリドラマ」トップ5からみていこう。
【第5位】『西園寺さんは家事をしない』36票
主演・松本若菜/TBS系/7〜9月
仕事はバリバリやるが、家事は一切しないというアラフォー女性が主人公のハートフルラブコメディー。松本若菜はゴールデンプライム帯の連ドラ初主演。共演はSixTONES松村北斗、津田健次郎ら。
「松本若菜さんの飄々とした演技が心地よく、ファッションも楽しみでした。何より、子役のルカちゃんがとてもかわいくて、終わってからしばらくはロスでした」(30代・会社員・大阪府)
「ハートフルなドラマで毎回癒されました。シンプルなストーリーですが、何も考えずにただただ楽しめた」(20代・無職・神奈川県)
【第4位】『海のはじまり』44票
主演・目黒蓮/フジテレビ系/7〜9月
大ヒットした『silent』チームが再集結。亡くなった元恋人が残した子どもとの関係を築こうともがく青年を目黒が演じた。共演は有村架純、大竹しのぶら。
「子どもをつくるということ、親になるということ、その責任をどう持てばいいのか、いろいろ考えさせられました」(20代・医療系・岡山県)
「暗いとか重いとか批判もありましたが、登場人物それぞれの想いが切なく、毎回泣いてしまいました」(50代・パート・山形県)
【第3位】『ブラックペアン2』51票
主演・二宮和也/TBS系/7〜9月
2018年放送『ブラックペアン』の続編。世界的天才外科医を二宮が演じた。共演は竹内涼真、内野聖陽ら。
「前作をみていたので期待していましたが、予想とは異なる展開の連続でワクワクしながらみました。期待以上だった」(50代・無職・兵庫県)
「ニノがクールな医者を演じてとてもよかった。パート3までありそうなエンディングだったので続編も期待してます」(30代・会社員・熊本県)
【第2位】『ライオンの隠れ家』52票
主演・柳楽優弥/TBS系/10〜12月
自閉スペクトラム症の弟を持つ兄を柳楽が演じるサスペンスヒューマンドラマ。放送前はそれほど注目を集めていなかったが、回を重ねるごとにSNSで盛り上がりをみせている。共演は坂東龍汰、齋藤飛鳥ら。
「障害のある人やDV被害者など、さまざまな人の描写が丁寧で胸に沁みる。俳優さんたちの演技も素晴らしく、毎回引き込まれています」(50代・主婦・宮崎県)
「心温まるヒューマンドラマの部分とミステリーの部分、そして社会問題とのバランスがいいと思います。子役も含めてみなさんの演技もすごい」(40代・会社員・東京都)
【第1位】『不適切にもほどがある!』81票
主演・阿部サダヲ/TBS系/1〜3月
2位以下に大きな差をつけて「ふてほど」が圧倒的1位に。まさに2024年を代表するドラマと言っていいだろう。脚本は宮藤官九郎。共演は仲里依紗、河合優実ら。
「楽しいドラマでした。昭和を知る人間としては共感できることがたくさんあり、時代の変化も実感できました」(50代・主婦・奈良県)
「笑えるだけでなく、いろいろ考えさせられる部分もあり、さすがはクドカン! というドラマでした」(50代・主婦・群馬県)
81票のうち半数以上が50・60代。昭和世代には刺さりまくりのドラマだった。
ランキングTOP3を独占、全16作品中、約半数の7作品がノミネートされたTBS。「ドラマのTBS」は伊達ではないようだ。