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令和ロマン『M-1グランプリ』2連覇も…実は「コンビを組もう」とはお互い一度も言ってない不思議
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.30 11:00 最終更新日:2024.12.30 11:00
漫才日本一を決める大会『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)が12月22日に生放送され、昨年優勝の令和ロマンが、大会史上初となる2連覇を果たしました。
同大会はファイナリスト9組と敗者復活から勝ち上がった1組、計10組で争われ、最終決戦に残ったのは真空ジェシカ、令和ロマン、バッテリィズの3組。その3組の芸人のうち、半分にあたる3人(令和ロマン・松井ケムリさん、高比良くるまさん、真空ジェシカ・川北茂澄さん)が、慶応義塾大学のお笑いサークル「お笑い道場 O-keis」出身者でした。
そんな “エリートお笑いサークル” 出身の令和ロマンの2人は、ツッコミのケムリさんが先輩で、ボケのくるまさんが1年後輩のコンビです。筆者は令和ロマンが最初に優勝した前年の2022年、コンビを組むことになった経緯についてお2人にお聞きしています。
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ケムリ「僕はサークルで同期とコンビを組んでいて、そのままプロでもやるつもりだったんです。そしたら、相方が突然、大学3年生の冬ぐらいに『就職する』って言いだして。
僕はプロになるつもりだったから、相方がいなくなって完全に路頭に迷ってたんです。そんなときに就職しなさそうな彼(くるま)がいて(笑)。彼はずっと面白かったんですが、最初はお試しという感じで僕から誘いました。
そしたら、『大学生M-1グランプリ2015』に出られてウケて準優勝もできて。結果も出ましたし、面白いこともできたと自分では思っていたので、『プロに行かないか?』って……まぁ直接は言ってないんですけど、気持ちで言いました。『(結果も出たし)わかるよね?』みたいな(笑)」
くるま「僕ら雰囲気だけで、『コンビを組もう』とハッキリとはお互い1回も言ってないんです。だから、NSC(吉本興業の養成所)に入るときも、願書に相方の名前を書く欄があるんですが、そこに僕は『(相方も俺の名前をおそらく)書くよな~』と思って。
ケムリ「僕も『お前も(NSCに)入学しててくれ~』って思ってました(笑)」
結果的には2人とも同じ年に養成所に入りましたが、1年後輩のくるまさんは、当時迷いがあったと言います。
くるま「相方は大学を卒業するタイミングでプロに行くんですが、僕は1つ下なんで、まだ行くタイミングじゃなかったんです。
だから、僕は正直迷ってました。ホームで電車を待ってて、ちょっと混んでる先発の電車に乗るか、1本後のすいてて座れる電車に乗って、同期とプロに行くか迷って……ちょっと混んでる先発に乗りました」
ケムリ「例えすぎだよ(笑)」
『M-1』で優勝したらどんなことをやってみたいか聞くと、ケムリさんは「僕は優勝した次の年の『紅白歌合戦』(NHK)に、変な出方したいです。オードリーさんがM-1で準優勝した翌年の紅白で、美川憲一さんが歌ってるときに後ろのビジョンに大きな春日(俊彰)さんの絵が映し出されて、その後に本物の春日さんが出てくるというわけわかんない演出があって(笑)。そういった変なおもちゃになりたいです」と答えていました。
『M-1』2連覇の偉業を成し遂げた令和ロマン。はたして、今年の『紅白歌合戦』で2人の姿を見ることができるでしょうか。
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。
( SmartFLASH )