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“映画界の巨匠” 中島哲也監督7年ぶり新作も…「ヌード強要」 告発報道 “声明なし” うやむや復帰に怒りの声続々

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.03 19:45 最終更新日:2025.01.03 19:47

“映画界の巨匠” 中島哲也監督7年ぶり新作も…「ヌード強要」 告発報道 “声明なし” うやむや復帰に怒りの声続々

中島哲也監督(写真・共同通信)

 

 日本の映画界における最高峰の祭典「日本アカデミー賞」にて、3度にわたり監督賞を受賞した中島哲也監督。2011年には『告白』で「最優秀監督賞」「最優秀脚本賞」などを獲得し、日本映画界に名を刻む功績をあげた巨匠である。

 

 そんな中島監督が、2018年に公開された『来る』から7年ぶりにメガホンを握った。

 

「6月に公開予定の『時には懺悔を』です。重度の障害を持って産まれた小さな命と親子の絆が描かれるなかで、家族から目を背けてきた男性や、産んだ子を愛せなかった母親、その一方で、子どもにすべてを捧げた母親など、多様な価値観で生きる大人がその命に出会うことで考えが変わっていくヒューマンストーリー。

 

 劇中の『この子は生まれてこないほうが幸せでした』という台詞が印象的です。

 

 西島秀俊さんが主演を務め、満島ひかりさん、黒木華さん、宮藤官九郎さんなど演技派俳優が脇を固める作品は、打海文三さんによる同名小説を原作に制作されました」(芸能記者)

 

 

 実力のある監督と豪華俳優陣に期待が高まる一方で、ネット上では “2年前の告発” を指摘する声が数多くあがっている。

 

「MeToo運動をはじめ、映画業界における性加害は、昨今大きな問題として取り上げられています。そのなかで、決死の告発をおこなったのが、中島監督の作品に出演したA子さんです。

 

 中島監督の2014年の映画『渇き。』に出演したことをきっかけに、自殺未遂に追い込まれたことを2022年5月、『週刊文春』で明かしました。

 

 記事によると、A子さんは脚本を読んだ段階で性暴力を振るわれるシーンがあるのを了承していましたが、バストトップを露出する描写はNGという前提で撮影に臨みました。ところが、当日になって不本意な形で性暴力シーンの撮影に入ったのです。

 

 A子さんは、制作側から『編集でカットする』と説明を受けたものの、実際はバストトップが露わになっており、関係者が集まった上映会で公開されてしまいました。

 

 その後、協議を重ねましたが、薄いボカシがかかったのみ。不誠実な対応にショックで心身不調になった彼女は、自殺未遂を繰り返し、芸能界からも姿を消してしまいました。

 

 記事によると、『週刊文春』が中島監督を取材したところ、事務所は『中島監督の指示通り、御社からのメールは未読のまま破棄いたしました』と回答しています」(芸能記者)

 

 事実であれば、ひとりの女性の尊厳を大きく踏みにじる行為だが、当の中島監督は、A子さんの告発に対し、なんの声明も出していないわけだ。Xでは、そうした態度を続ける監督への疑問の声が聞こえてくる。

 

《無邪気に新作を喜ぶ声も多いけれど、このまま何事もなかったかのように復帰というのはありえないでしょう》

 

《『渇き』における“ヌード強要”に関して、中島哲也監督は新作公開前に声明を出すべきと考えます》

 

《中島哲也監督のしたことは絶対に忘れちゃいけないし、A子さんの覚悟も含めてこのことは決して風化させちゃいけないと思う》

 

 性描写における撮影現場で、インティマシー・コーディネーターの普及が重要になると語るのは芸能事務所関係者だ。

 

「日本ではあまり馴染みのない言葉でしたが、2020年のNetflix作品『彼女』で初導入された職種です。俳優陣のヌードがある撮影や、未成年の身体的接触のシーンで、演者側の心の負担と演出側の意図を第三者として調整することで、撮影後のトラブル防止になります。

 

 1月5日から放送開始する大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』にも導入されるなど、徐々に知名度が高まっています。

 

『渇き。』の撮影当時は、まだインティマシー・コーディネーターという存在もなく、性描写における演者の精神的負担は今よりも大きなものでした。

 

 A子さんのような被害も、インティマシー・コーディネーターが入っていれば起きなかったかもしれません。女優に対し、一方的に “覚悟” を求める映画業界の悪しき習慣のなかで起きた事件と言えるでしょう。

 

 中島監督は、公開前に報道についてしっかり声明を出すべきだと思います。新作公開はそこからではないでしょうか」

 

 新作映画の公式サイトでは、

 

《主人公である佐竹同様、極度のヘソ曲がりの私ですが、この映画にはかつてなく自分の気持ちが素直に出ている気がします。伝えようとしていることの大切さや重さを考えれば気取った演出などしている場合じゃなかった。そこに監督としてのエゴを入れる余地は全くありませんでしたし、スタッフ・キャストを含め全員で作ったという実感を強く抱いています》

 

 とコメントしている中島監督。“スタッフ・キャストを含め全員で作った” という気持ちが、独りよがりでないといいけれど……。

( SmartFLASH )

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