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井本彩花、仕事の迷いから抜けだせたのはMEGUMI・土屋アンナの助言と「祖母が買ってくれた」“お守り” パスケース

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.11 06:00 最終更新日:2025.01.11 06:00

井本彩花、仕事の迷いから抜けだせたのはMEGUMI・土屋アンナの助言と「祖母が買ってくれた」“お守り” パスケース

晴れ着撮影会に登場した井本彩花(写真・福田ヨシツグ)

 

「2024年は仕事で悩むことが多く、悔しさをたくさん味わった1年だったので、漢字一文字でたとえるとしたら、『悩』ですね」

 

 オスカープロモーション2025年新春晴れ着撮影会。黒のロングヘアが映える、白を基調としたシックな晴れ着姿で登場した井本彩花(21)は、今の素直な気持ちを告白した。

 

「『仮面ライダーリバイス』で、ライダーに変身した2021年は『変』。1年半のロングラン『仮面ライダーリバイス』を完走した2022年は『完』。20歳になり、母と初めてハイボールを飲んだ2023年は『初』。ここまでは毎日がすごく充実していたんですけど……」

 

 

 手応えを感じたはずのオーディションで落ちるたびに自分を責め、自信を失い、気がついたときには迷路に迷い込んでいた。

 

「同世代の人が活躍しているのを見ると焦ってしまって。人と比べてもしょうがないと、頭ではわかっているのですが……やっぱり比べちゃうんですよね(苦笑)」

 

 悩みと苦しみが澱のように溜まり続け、世界がモノクロームの世界に染まったどんよりとした1年。それを救ってくれたのは――。

 

「ひとつは『明日は明日の風が吹く。大丈夫、大丈夫』と、いつも励ましてくれる母の存在。もうひとつは、俳優・井本彩花ではなく、素の私を友達として見てくれる大学の仲間や先生のおかげです」

 

――素の井本彩花!? それは、興味があります。

 

「大学に行くときは一応メイクして行きますけど、スッピンで髪はボッサボサの寝起きは、それはもう酷いですよ(苦笑)。家族以外にはとてもお見せできないし、見ないほうがいいと思います」

 

 悩んで悩んで、また悩んで。どん底まで落ちたという井本を救ったのはポジティブな母親と大学生活。そしてもうひとつ、自分の中に溜め込まずに前を向こうと決めたことだ。

 

「20歳になってお酒も飲めるようになったので、そういう場で信頼できる友達やスタッフに話を聞いてもらえたことが大きかったと思います。最後は自分でなんとかしなくちゃいけないんですけど、話を聞いてもらうだけで、フラストレーションの塊が徐々に溶解していく感じでした」

 

 唐沢寿明鈴木保奈美、上杉柊平、夏木マリら、豪華キャストで贈る連ドラ『プライベートバンカー』(1月9日スタート/テレビ朝日系)の現場でも、先輩のひと言に勇気と元気をもらったという。

 

「クランクイン初日に、MEGUMIさんと土屋アンナさんがお話ししていたので、勇気を出して『私も一緒にいいですか?』と声をかけさせていただいたら『もちろん、おいでおいで!』と気さくに輪の中に入れてくださって。『いくつ? 21!?』と驚かれたり、子育てや家族に話題が飛んだり……。

 

 お二人に悩みを打ち明けたら『全然大丈夫。まだ21なんだから、これからこれから!』と、すごく前向きになれる言葉をいただいて。 “ついて行きます!” と言いたくなるくらい、優しくて頼れるお姉さんたちです」

 

 このドラマで井本が演じるのは、唐沢演じる凄腕プライベートバンカーが依頼を受けた、資産家 “天宮寺一族” の家政婦。相続争い、愛人問題、裏金疑惑……と、一族の間に次々と巻き起こるお金にまつわる問題を、間近で見つめながら存在感を感じさせない役。色にたとえるなら、無色透明のような役だ。

 

「理想は何色にでもなれる役者さん。この役は燃えるような赤。次に演じるのは一点のシミもない黒。その次はかわいいピンク……。今回の『プライベートバンカー』では、白の井本彩花を演じ切りたいと思っています」

 

 比べるのは、他人ではなく過去の自分――。

 

 迷いから抜け、再び前を向いて歩きだした井本が、“お守り” として、ずっと大事にしてきたものとは……。

 

「小学4年で本格的にクラシックバレエのレッスンに通うことになったとき、祖母が買ってくれたパスケースです。ずっと使っているのでもうボロボロで、母には『新しいのを買ったら?』と言われるんですけど……できないんですよね」

 

 見せてくれたパスケースには、大学に通う電車の定期券が入っていた。

 

「10年以上前なので、もしかしたら、祖母はパスケースをプレゼントしてくれたことを忘れているかもしれないんですけど(笑)。でも、私にとってはただのパスケースではなく、“お守り” のようなものなので、まだまだ使い続けます」

 

 井本のパワーの源は家族。ときには泣いて、ときには笑って、ときには悩んで悩んで、悩み抜いて。それでもまた前を向いて歩きだす井本の2025年は、漢字一文字で表わすと、きっと充実の「充」か、楽しすぎるの「楽」という字になっているはずだ。

 

いもとあやか
2003年10月23日生まれ 京都府出身 2017年に開催された「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、芸能界入り。同年放送の『ドクターX~外科医・大門未知子~第5シリーズ』(テレビ朝日系)でデビュー。1月9日から始まる連続ドラマ『プライベートバンカー』(テレビ朝日系)でスタートする2025年は、2本の映画出演も決まっている

 

写真・福田ヨシツグ
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2025年1月21日・28日合併号 )

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