女性とのトラブルで9000万円の示談金を支払ったことが明らかになったタレントの中居正広。1月9日には公式ホームページ上で、トラブルを事実と認める謝罪文を掲載した。
トラブルについては「当事者以外の関与はない」「手を上げる等の暴力は一切ない」と述べるにとどまり、今後の芸能活動については示談が成立していることから「支障なく続けられることになりました」とした。
だが、この謝罪文の公表をもって、中居のテレビ出演に支障がなくなると判断したテレビ局やラジオは今のところひとつもない。
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フジテレビは『だれかtoなかい』を12日放送から休止することを決定。日本テレビは『ザ!世界仰天ニュース 新春4時間スペシャル』の中居の出演シーンを全カットした。ニッポン放送は『中居正広 ON&ON AIR』の11日の放送を見合わせた。その他の局についても、「当面の間休止し、その後、編成で判断」(テレビ朝日)、「人権方針に則り、双方代理人などに事実を確認中」(TBS)などといった声明が報じられている。
あるテレビ関係者は「謝罪文は大いに疑問が残る内容になっている」と語る。
「『今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました』と書いているが、いったい誰がそれを判断したのか。テレビ局側からすると、『今後について判断するのはテレビ局側だ』という思いが当然ありますからね。
それなのに中居さんの謝罪文は、『自分が芸能活動を続けられるかどうかは自分の判断だ』と豪語するかのようにも読めます。こうした文書を公表すればするほど、反発を招くことは誰でもわかること。中居さんが依頼している弁護士も、こうした文章を公表することをなぜ止めなかったのか……。
この謝罪文の公表が、テレビ局側の態度をより硬化させたのは間違いありません」
現在テレビ各局は、中居の出演番組の変更を迫られ、「編成部は夜も寝られないほどの忙しさになっている」(同関係者)というのだ。
さらに、同関係者は、示談の内容についても疑問が残るとこう続ける。
「9000万円もの示談金を払ったというが、金額からすると相当なトラブルだった可能性もあります。
例えば過去には交通事故を起こして示談が成立していても、社会的に問題になったタレントのケースもある。中居さんの件は示談が成立しているといっても事件化していないだけで、悪質な行為を働いていたら、その内容次第ではテレビ局などが“手を引く”場合はあり得ますよ」
識者の見方の中には、中居の「今後の芸能活動についても~」の一文から、番組降板などはテレビ局判断であって「違約金回避を目的としているのではないか」と解釈するものも多い。中居の不可解な謝罪文は、テレビ局への惜別の文章だったのか。
( SmartFLASH )