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『イカゲーム2』 日本では演技絶賛も持ち上がった「トランスジェンダーは当事者が演じるべき」の“異論”

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.15 12:15 最終更新日:2025.01.15 12:15

『イカゲーム2』 日本では演技絶賛も持ち上がった「トランスジェンダーは当事者が演じるべき」の“異論”

『イカゲーム』シーズン2のPRをするニューヨークの嶋佐和也(左)と屋敷裕政(右)、モデルのみりちゃむ(写真・時事通信)

 

 ジャージーに番号が書かれたゼッケンを身につけ、456億ウォンの賞金を獲得するために参加したのは、“殺し合い”のゲーム”だったーー。

 

 2021年、Netflixで全世界に配信されると、瞬く間に話題を呼び、社会現象となった韓国ドラマイカゲーム』。貧富の差の問題が根底にある同作は、残虐な描写が多いことにかかわらず、世界中で注目を浴びた。

 

「生活に困窮しているバツイチの男性が、母親の治療費と娘との生活を手に入れるため、地下鉄に現れたスーツ姿の謎の男から“ゲーム”に誘われることで、内容を聞かされないまま、金目当てにゲームに参加することになります。『だるまさんが転んだ』や『かたぬき』など、日本でもなじみのある遊びを競い、6ステージすべてをクリアできたら賞金をもらえるのですが、もし失敗すれば、待っているのは“死”です。

 

 ゲームに参加した456人は、借金などを抱えて困窮している人ばかり。仲間と結ばれる絆、そして裏切りなど鬼気迫る展開が人気を博しました」(芸能記者)

 

 

 配信してからわずか数日で、94カ国で1位を獲得。2022年、米ロサンゼルスでおこなわれた『第74回エミー賞』では、韓国作品として初の受賞、しかも6冠という快挙を果たした。

 

 そしてこのたび、その続編が配信開始された。ファンからは、大きな期待が寄せられた。

 

「待望の『シーズン2』が2024年12月26日にスタートしました。シーズン1で生き残った主人公が、ゲーム主催者への“復讐”を描いた作品です。そこで注目されたのが、ゲーム参加者の多様化でした。妊婦、薬物中毒のラッパー、そしてトランスジェンダーが描かれました」(同前)

 

 トランスジェンダーは、特殊戦司令部出身という設定だ。圧倒的な強さで、主人公が企む主催者への復讐を手伝う姿に、日本のファンもX上で絶賛の声があがっている。

 

《イカゲーム2のトランスジェンダー?のキャラめっちゃ良いな》

 

《トランスジェンダーの人をめちゃめちゃ推してたんだけど、調べたら涙の女王出てた人だ!》

 

 しかし一方、海外では配役に異論が出ているようだ。

 

「トランスジェンダー役は、トランスジェンダー当事者がやるべきだ、という批判が一部で出ているのです。実際に、過去には米国では同様の理由で、キャスティングが変更されたこともあります。

 

 2020年、女優のハル・ベリーが、次回作でトランスジェンダーを演じるにあたり、役柄について『女性の物語であり、彼女は男性へと性転換する女性』と語ったことで『トランスジェンダーに対する理解が足りていない』と、降板する騒動になったのです。

 

 実際、これまで映画やテレビの世界では、当事者不在のまに性的少数者を描くことで、一種のステレオタイプ的な見方を促してきた、歴史的な経緯が指摘されています。そのため、当事者が演じることが個性の尊重、理解の促進につながる、という意見が近年、持ち上がっています。いずれにせよ、今後は日本でもさらに議論が活発になるのは間違いないでしょう」(芸能ジャーナリスト)

 

 他者を演じる世界に、変化の波が押し寄せているということだ。

( SmartFLASH )

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