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中山美穂さん、遺作『家政夫のミタゾノ』で“30年来の盟友”と見せたかけ合いに「1990年代」へ思いめぐらす視聴者続出

中山美穂さん
1月14日、「TOKIO」の松岡昌宏が主演を務めるドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)第7シーズンの第1話が放送された。2024年12月16日に急逝した中山美穂さんがゲスト出演したが、インターネット上では“共演相手”が注目を集めている。
2016年から放送される『家政夫のミタゾノ』は、松岡演じる女装した“家政夫”が、派遣された家庭の内情をのぞき見し、家庭内の問題に踏み込み、荒療治なやり方で解決していくことでおなじみの人気シリーズだ。
「初回には中山さんだけでなく、吉田栄作さんもゲスト出演していました。中山さん演じるウェブライターの女性は、夫と娘との関係がうまくいかず悩んでいたなか、ある日、吉田さん演じる中学校の同級生で初恋の相手が水道修理会社の社長として家にやってきて、再会するというストーリーでした。
番組のラストでは、役柄の衣装を着た松岡さんが白いテーブルに1輪の花を置き、無言で一礼し、『中山美穂さん ありがとうございました』という追悼の字幕が流れて幕を閉じました」(芸能記者)
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中山さんは、1月9日に放送された香取慎吾の主演ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)の第1話にも出演していた。わずか1週間の間に、中山さんの姿を2度もテレビで見られたことを喜ぶファンも多かったようだ。
今回の『家政夫のミタゾノ』放送直後のXでは《吉田栄作&中山美穂 90年代を生きた人間には涙がちょちょぎれる》《平成初期を思わせるな》《一緒に出演されてると何となく懐かしいような気持ちになる》と、とりわけ中山さんと吉田の共演に思いをめぐらせた視聴者の声が多かった。
こうした反応が見受けられる背景に関して、前出の芸能記者はこう語る。
「2人とも、1990年代に人気を博した“トレンディドラマ”に多く出演していたからでしょう。
それだけでなく、今回の『家政夫のミタゾノ』では、中山さんがセーラー服に着替えて、1987年に放送された彼女の出世作である『セーラー服反逆同盟』(日本テレビ系)を彷彿とさせる場面もありました。
中山さんと吉田さんのかけ合いを見て、当時を知る視聴者には、1990年代にさかのぼったような感覚を覚えた人も多かったはずです」
これ以前に中山さんと吉田が共演したのは、2019年のドラマ『Wの悲劇』(NHK BSプレミアム)が最後だったが、2人にはそれまで、長く深いかかわりがあった。
「中山さんと吉田さんは、1991年の2時間ドラマ『いつか、サレジオ教会で』(日本テレビ系)で恋人役を演じたのを機に意気投合。お互いを『ぽりん』『えいちくりん』と呼び合っていたそうです。過去の雑誌のインタビューで、中山さんは吉田さんのことを『仕事のことを話せる貴重な友達』と語っており、親交が深かったことがうかがえます」(同前)
中山さんが亡くなって1カ月が経つ。現在も悲しみが癒えないファンも少なくないが、遺作のひとつとなった『家政夫のミタゾノ』は、多くの人の記憶に残りそうだ。
「かねてから、松岡さんは“ミポリンファン”を公言しており、今回の共演はうれしかったことでしょう。30年来の盟友ともいえる吉田さんも、共演に感慨深いものがあったはず。最後の作品が、中山さんを中心に進行するストーリー展開となったことで、ファンの間で語り継がれていくのかもしれません」(同前)
最後まで、中山さんの演技は多くの人の心を動かす力を持っていた。