【中居正広トラブル】フジ・港社長、飲み会の“女子アナ同席”を「自由参加ですから」で世間が覚えた違和感…発言に透ける古き“イケイケ体質”

 

　1月17日、フジテレビの港浩一社長が緊急の記者会見を開催した。連日、世間を騒がせている中居正広の「女性トラブル」に言及したが、世間との認識のずれが浮き彫りになっているようだ。

 

　2024年12月の「NEWSポストセブン」と「文春オンライン」で、フジテレビ幹部社員がかかわった会食をきっかけに、中居と女性の間でトラブルが生じ、中居が解決金を支払ったという衝撃的な内容が報じられた。

 

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「当初は、幹部社員の関与はないと強く否定していたフジテレビでしたが、港社長は会見で、外部弁護士による第三者委員会を設置し、調査をおこなうとして、ただちに事実関係に言及することを避けました。

 

　1月15日には、さらに『文春オンライン』で、フジテレビの女性アナウンサーが、同社の幹部が設定した中居さんとの会食に参加させられたことを仮名で告白したのです。記事によれば、2021年に高級ホテル『グランドハイアット東京』のスイートルームで、中居さんと別の男性タレントが、会に参加した女性アナを口説いていたとのことです。

 

　この報道についても『今後の調査委員会の調査に委ねたい』と、幹部社員の関与については言及しませんでした」（芸能記者）

 

　17日の15時からおこなわれた会見は、出席を記者クラブに参加するメディアのみに限定し、生配信や映像中継がない形となった。

 

　まず、港社長は冒頭で一連の報道や対応について謝罪。そして、報道陣からアナウンサーを呼んでのタレントとの懇親会や会食について問われる場面があった。

 

　港社長は「親睦会や打ち上げというのは、みなさん、やられること。とはいっても“自由参加”ですから」と、上司からの誘いに部下が応じなければならない空気はないことを強調。さらに、現在の飲み会のスタンスに変化はないかに関しても、「個人的な見解になりますけど、変わってないだろうなと思います」と説明していた。

 

“女子アナ同席飲み会”に対する港社長の見解に関して、あきれる声が続出した。

 

　Xでは《会社としての危機感ないんだろう》《自由参加？？よく言うよ（笑）情けない！》《自由参加？ そうじゃないから大問題になってるんだろ》と、世間との認識のズレを指摘する声が多い。

 

　中居とフジテレビをめぐる一連の報道では、女性アナと上司の関係性も問題視された。

 

「16日の『文春オンライン』の記事では、港社長も含めた芸能事務所幹部との会食にまつわる資料が公開され、女性アナはそこに“接待要員”として参加していたことが報じられました。

 

　さらに、元フジ幹部の言葉として、女性アナらは幹部から声をかけられたら断われない、という証言もありました。こうした経緯もあり、港社長の“自由参加”を言葉どおりに受け取れない人がいたのも当然でしょう」（前出・芸能記者）

 

　記者会見で注目を集める港社長は、1976年にフジテレビに入社し、2022年に社長に就任した。ただ、前出の芸能記者は、今回の会見から「時代の流れとの温度差が懸念される」と話す。

 

「港さんは1980年代から1990年代、バラエティ番組の現場で、ディレクターやプロデューサーとして『とんねるずのみなさんのおかげでした』などをヒットさせました。フジテレビが非常に勢いのあるバラエティ番組を量産していた時代で、現在に比べると、人権意識や上司と部下の関係性など、コンプライアンスの制限が少ないなかで仕事をしてきたといえます。

 

　しかし昨今は、一般企業でも、上司が部下を飲み会に誘う際、注意を求められることが多い状況です。

 

　今回の会見で、タレントに対する女性アナのあっせんや性的接触について聞かれた際、港社長は『私はなかったと信じたい』『まったくないと思って信じております』と発言するなど、断言を避ける場面も見られました。

 

　こうした港さんの歯切れの悪い口調に、フジがいまだ旧来の“イケイケ体質”から抜け出せていない、と感じた業界関係者は多かったようです」

 

　視聴者の関心を引く「テレビ局」として、その“ズレ”は今後も影響を与えていくのか――。

( SmartFLASH )