エンタメ・アイドル
『水ダウ』出演の人気若手コンビ解散でファン衝撃…芸人を取り巻く“生き残り続けるための”シビアな現状
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2025.01.18 17:41 最終更新日:2025.01.18 17:41
お笑いコンビの「パンプキンポテトフライ(通称・パンポテ)」が、2025年3月末をもって解散すると、1月17日に彼らのポッドキャストで発表された。
パンプキンポテトフライは、ツッコミの谷拓哉、ボケの山名大貴によるコンビで、2013年に結成された。漫才師として、賞レースでも実績を残しており、『M-1グランプリ』では2021年から2023年まで、3年連続で準決勝に進出。2021年の『ABCお笑いグランプリ』と2022年の『ツギクル芸人グランプリ』では、決勝進出をした実力派だ。
「そのほかにも、TBS系『水曜日のダウンタウン』では、企画の挑戦者やドッキリのターゲットとしてたびたび出演しており、テレビ出演もそれなりにありました。また、劇場やインターネット上で、根強い人気を誇っているコンビとしても知られています」(芸能ライター)
【関連記事:フジ港社長“大不評会見”の裏で…渦中の佐々木恭子アナ「社長とのディナー賞」受賞で露呈した“内輪ノリ”体質】
解散が発表されると、Xでは《パンポテ解散、ちょっとほんまに無理や いままでの芸人の解散で断トツいちばんキツい》《パンポテ解散はまじでやめてくれ》と、ファンの嘆きの声が多く聞かれている。
最近、芸人コンビの解散が相次いでいる。2024年12月30日には『M-1グランプリ2022』で決勝に進出した「ダイヤモンド」も解散を発表した。
「いずれも、まったく売れていないというわけではないコンビです」と、芸能プロダクション関係者は残念そうに話す。解散が相次ぐ理由について、次のように続ける。
「ひとつは、昔から指摘されていますが、お笑いコンビの数が多すぎることです。オール巨人さんが『いまの子はたいへん』と話していましたが、養成所を出ても、劇場やライブの“ネタバトル”を勝ち上がらないと、定期的に舞台に上がるのも難しいくらい芸人がいます。ましてやそこで生き残り続けるのは、相当なエネルギーを使います。
もうひとつは、テレビ局主導による賞レースの増加です。『M-1』のほかにも、ピン芸の『R-1グランプリ』、コントの『キングオブコント』、女性芸人限定の『THE W』、中堅芸人を対象にした『THE SECOND』など、賞レースが多様になりました。
これだけでも毎年、5組のチャンピオンが生まれます。しかも、準優勝など健闘した芸人のほうにも注目が集まったりして、一度、賞レースを勝ち上がっても“バブル”が継続しにくい状況にあります。つまり、優勝後の戦いが長く続くので、ネタとやる気が尽きてしまい、解散を選択するコンビが出てきてもおかしくなくなっているのです」
さらに2024年末には、お笑い界で衝撃的な“事件”が起きてしまった。
「『M-1』で、令和ロマンが史上初の2連覇を成しとげたことです。X上では《令和ロマンを見てやる気を出す人間もいれば辞める芸人もいるだろう》などと、周囲の芸人へを心配する声が聞かれていました。もともと2023年の優勝の時点で、彼らの影響を指摘する声が芸人界からも出ていました。
2023年12月には、その年の『M-1』で6位になった『カベポスター』の2人が、冠ラジオ番組『カベポスターのMBSヤングタウン』(MBSラジオ)内で、令和ロマンの影響に言及していました。
ボケの永見大吾さんが『あいつら(令和ロマン)見て、芸人辞める人が増えるんちゃう?』と話したことに、ツッコミの浜田順平さんが『勝たれへんってなって?』と尋ねると、永見さんは『あの芸歴で、あの勢いで優勝っていうのを目の当たりにして、それこそ、まわりの芸人とかはちょっと(辞めようと)思うかもしれん』と、すでに影響への心配を見せていたんです」(前出・芸能ライター)
パンポテも、今回の解散直前に“やる気”が尽きたかのような発言が見られた。
「2024年12月に公開されたWebサイト『Bezzy』のインタビューで、谷さんが、山名さんがネタを作るどころか何もしないことを暴露しており、そのことについて『何で(コンビ結成を)誘ってきたんだろう』『それぐらい本当に何もしないんで』という心境を明かしていました。そういった我慢が限界を超えたのかもしれません」(前出・芸能プロダクション関係者)
人を笑わせることの背景には、意外にもシビアな現状があるようだ。
( SmartFLASH )