谷原章介はなぜか「弊社」、社員の酒井アナ“嗚咽まじり”…責任ある発言者不在の『めざまし8』に浮かぶフジテレビの“混乱”

 

「まずは、この問題をなかなかお伝えすることができず、申し訳ありませんでした」

 

　深々と頭を下げて謝罪したのは、俳優の谷原章介だ。

 

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　1月20日、『めざまし8』（フジテレビ系）では、中居正広の女性トラブルをめぐるフジテレビ・港浩一社長の記者会見について報じた。番組のメインキャスターである谷原は、冒頭のように矢面に立った形となってしまった。

 

「番組内では、谷原さんが『弊社が』という言葉を使っていましたが、社員アナウンサーでもない、外部の人間が『弊社』はおかしいだろうと、視聴者からは違和感を抱く声がネット上では集中しました。疑惑が渦巻くなかで、番組の姿勢が問われた回でした」（芸能記者）

 

　放送後、Xには《なんで外部の人間に謝罪させてんのよ》《司会者にすぎない谷原さんに謝らせるってもう意味がわからない…》などと、谷原の謝罪について意見が飛びかった。

 

　一方、番組には同局の酒主義久アナウンサーも出演していたが、こちらの意見に困惑する声も、多数、聞かれた。酒主アナは、番組内でこのようにフジテレビに対しての思いを語ったのだ。

 

「13年、働いてきて、1度も辞めたいって思ったことないですし、大好きな会社で、先輩も後輩も含めて、大好きな仲間が、いろいろ苦しんでいる姿っていうのを……」

 

　ここで嗚咽がまじり、酒主アナのコメントは一時、止まった。酒主アナは続けて「好きな会社をもっとよくするためにも、調査であったりとか、説明も今後しっかりしてほしい」と、会社への思いを明かしたのだ。しかし、この発言にXでは、当事者でもある社員の、メディアでの発言としていかがなものかと、疑問を呈されている。

 

《今回の「会社が大好き」などの発言は違うと思う。》

 

《酒主くんが泣いてどうする。本当に泣きたいのは君の昔の仲間でしょ。》

 

　前出の芸能記者は、この日の『めざまし8』の様子からも、フジテレビ内の混乱ぶりがうかがえるという。

 

「これだけ大ごとになっている問題を、情報番組としては取り上げないわけにもいきません。しかしながら、責任がともなうようなことを、出演者がその場で言うこともできず……。

 

　本来、会社としての見解をしっかり伝えるのなら、責任あるポストについているアナウンサーを立て、しっかりと視聴者の疑問に応えていくべきかと思いますが、アナウンス室局次長の佐々木恭子アナが出社停止中であるように、幹部アナウンサーがこの問題に関与している疑惑が出ています。こうした状態が、今回のチグハグな番組の様相につながってしまったのでしょう」

 

　このままでは、報道機関としての信頼も揺らぎかねない――。