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元乃木坂46 深川麻衣「表現する仕事にすごく興味が」キラキラした同世代へのあこがれは愛用の鏡とともに

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記事投稿日:2025.01.25 06:00 最終更新日:2025.01.25 06:00
出典元: 週刊FLASH 2025年2月4日号
著者: 『FLASH』編集部
元乃木坂46 深川麻衣「表現する仕事にすごく興味が」キラキラした同世代へのあこがれは愛用の鏡とともに

深川麻衣

 

 乃木坂46のメンバーを経て、現在は女優として活躍する深川麻衣(33)は、静岡県磐田市の海に近い町に生まれ、高校生までの多感な時期を過ごした。

 

「磐田の町に大好きな雑貨屋さんがあって、よくお友達と行っていました」

 

 あるとき、深川は父親とこの雑貨店を訪れ、小さな手鏡を買ってもらったという。

 

 

「一目惚れでした! デザインが好みというのもあるんですけど、手のひらにフィットする感じもよくて。それ以来、ずっとポーチに入れていて、お仕事のとき以外でも、リップをつけるときや目薬を差すときに毎日使っています。高校生のときから、壊れず活躍し続けてくれている大切な宝物です」

 

 手鏡と出会ったのは、高校2年生のときだというが、すでにアイドルや女優になりたいという気持ちは持っていたのだろうか?

 

「表現する仕事にすごく興味はありました。中学生くらいのときからファッション誌を買うようになって、同世代の女のコがかわいいお洋服を着てキラキラ活躍している姿に憧れていましたね」

 

 憧れが目標に変わったのは、彼女が通っていた中学校でおこなわれたドラマのロケを目の当たりにしたときだった。

 

「ドラマってこんなふうに作られるんだ! と感動して、私もやってみたいという気持ちがどんどん膨らんでいきました」

 

 20歳で受けた乃木坂46の第1期オーディションに合格してデビュー。2016年に卒業後は、女優として数々の舞台、ドラマ、映画に出演してきた。

 

「どの作品も思い出深いですが、朝ドラ『まんぷく』では、半年間ひとつの役を演じ、さらに役として年齢を重ねていくというのは、とてもいい経験になりました。初めて街中で『吉乃ちゃん』と役名で呼んでいただけたり、『ドラマおもしろいね』と声をかけていただいたりと、嬉しいことがたくさんありました」

 

 作品の感想を聞くことは励みになるというが、最新作の映画『嗤う蟲』では、どんな感想を聞けたら嬉しい?

 

「うーん……『怖かった』でしょうか……」

 

 物語は、深川が演じる杏奈と、若葉竜也が演じる輝道という若い夫婦が、スローライフを夢見て田舎暮らしを始めるところからスタートする。しかし、その村には恐ろしい “掟” があり、夫婦は村にのみ込まれていく……。

 

「もともと、ミステリーやサスペンス作品を観るのが好きなんですが、出演する側になるのは初めて。お化けや怪物なんかより、人間がいちばん怖いんだと、演じながらあらためて感じました」

 

 舞台となる村は架空の場所で、使われる方言もオリジナルのものだ。

 

「わたしの地元の言葉『だに』なんかも台詞にミックスされていて、懐かしさもありました。ロケはいくつかの場所でおこなったのですが、夜真っ暗になる感じとかも子供のころを思い出しました。夜になると、虫たちの声に癒やされたり。今でも実家に帰ると、虫や蛙の大合唱で季節を感じています(笑)」

 

 撮影中、もうひとつの癒やしは、息子の敦夫役の赤ちゃんだったという。

 

「母親役はこれまでにも何度かやらせていただいたことがあるんですけど、ちゃんと赤ちゃんと接するのは初めてで。安全に自然に抱っこできるよう、スタッフさんが赤ちゃんと同じ重さの人形を用意してくださって、母親としての所作を練習しました。でも、私以上に頑張ったのは敦夫役の赤ちゃんです。本番前にちょっとグズっていても、カメラがまわるとピタッと泣き止んで、名優でしたね」

 

 と、親バカトークが炸裂。クランクアップのときは別れがつらかったというが、思わぬ形で “再会” したという。

 

「別の作品で、元アイドルの役を演じさせていただいたのですが、好きだった人が結婚して子供を抱っこしている写真をSNSで見て傷つくというシーンで、抱っこされているのがなんと敦夫だったんです。役としては『彼が……』と思い、深川本人としては『私の敦夫が……』と思い、ダブルで傷ついちゃいました(笑)」

 

 これまでは、自身が出演した作品は反省で頭がいっぱいになって冷静に観ることができなかったそうだが、『嗤う蟲』は物語の世界に没入して楽しめたという。

 

「スリラーという新しいジャンルで、ずっとご一緒したいと願っていた城定秀夫監督の作品に参加させていただき、本当に幸せです。これからも、新しいジャンルにチャレンジしていけるよう一歩一歩頑張ります」

 

ふかがわまい
1991年3月29日生まれ 静岡県磐田市出身 2011年に乃木坂46の1期生として活動をスタートし、2016年にグループを卒業後、2017年に舞台『スキップ』で初主演。2018年に主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』でTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。おもな出演作は映画『おもいで写眞』『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』など

 

写真・中村功
取材&文・工藤菊香
スタイリスト・山口香穂
ヘアメイク・吉田真佐美

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