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「1社でこれだけ多いのは初めて」ACジャパン担当者がフジテレビのCM差し替え急増に驚き…ネットで広がる“フジの仲間”誤情報に反論も

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記事投稿日:2025.01.22 19:20 最終更新日:2025.01.22 19:20
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「1社でこれだけ多いのは初めて」ACジャパン担当者がフジテレビのCM差し替え急増に驚き…ネットで広がる“フジの仲間”誤情報に反論も

ACジャパンの広告キャンペーンに出演している「ゆうちゃみ」

 

 タレントの中居正広による女性トラブルにフジテレビの編成幹部社員が関与したとされる問題で、1月17日にフジテレビの港浩一社長が緊急記者会見を開いた。

 

 しかし、参加メディアを大手紙などに限定し、映像カメラは不可とするなど批判を招き、騒動の“火消し”どころか油を注ぐ結果となってしまった。なかでも顕著なのは、フジテレビに出稿された「CM」の差し止めだ。芸能記者はこう話す。

 

「港社長は謝罪こそしたものの、質疑応答においては『回答を控えさせてください』などと回答拒否を連発し、フジテレビ社員の関与などの疑惑を払拭できませんでした。第三者の弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げると発表したものの、こうした港社長の回答姿勢に対して、今のところ、多くのスポンサー企業がノーを突き付けている形になっています。

 

 1月13日から放送がスタートした“月9”の連続ドラマ『119 エマージェンシーコール』では当初、サントリー、メナード化粧品、フジパン、花王、大和証券グループ、エステーの6社が番組スポンサーとして表示されましたが、20日の放送では、フジパンと大和証券グループの2社しか提供表示されませんでした。CMの多くは『ACジャパン』のものに差し替わっている模様でした」

 

 

 今、フジテレビの放送で急増し注目されているACジャパンに、「CM差し替え」の仕組みを尋ねた。

 

「ACジャパンでは毎年1回、7月から新しい広告キャンペーンを発信しています。だいたい2つですが、今流れているのは『決めつけ刑事(デカ)』と『ゆうちゃみの3日ぶん』になります。

 

 それ以外は支援団体による広告で、ACジャパンの審査を通った8つの広告支援団体(あしなが育英会、日本眼科医会、プラン・インターナショナル・ジャパン、日本心臓財団、全国こども食堂支援センター・むすびえ、ジャパンハート、日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会、キッズドア)の広告を広告会社が制作し、そのCM作品をテレビ局や新聞社に納品している形です。

 

 しかし、その後の差し替えの判断は、テレビ局や新聞社によるもので、今回のトラブルなどのように、広告主がCMを控えたいというときに放送されます。そのため、我々が意図的に差し替えているということではなく、広告主とテレビ局の間でのやり取りになります。実際にどこの枠に何が流れるかはいっさい、こちらでは把握できておりません。

 

 ですから、フジテレビさんでどれくらいの数がACジャパンのCMに差し替わったのかもわかりません。これまでの経験から考えますと、テレビ局1社のみで差し替えによって、ACジャパンのCMがこれだけ多く流れるのは初めてではないかと思います」(ACジャパン担当者)

 

 こうした事態を受けて、X上では次のような声が相次いでいる。

 

《フジテレビのCMがACジャパンになってザマァ見ろと思ってたら、ACジャパンの役員一覧がサントリー、電通、フジや朝日の幹部、経団連幹部だらけ》

 

《ACジャパンの役員にサントリーや電通、フジや朝日の幹部が入り込んでいるとかどこまで国民を舐めているんだよ?》

 

《フジ問題のようなことが起こればCMが ACに差し替えられ ACに寄付金が集まるということね》

 

 ACジャパンの理事にフジテレビ役員が就いていることから、まるでACジャパンが“フジの仲間”であるかのように見る批判が広がっているのだ。もちろん、ACジャパンがフジテレビと“つるんで”何らかの利益を得ようとしているという認識は大きな間違いなのだが……。

 

 こうしたX上の「誤情報」について、前出の担当者は設立の経緯からこう話した。

 

「ACジャパンの誕生は1971年にさかのぼります。大阪万博の翌年、日本中が好景気にわきたったその年に、ACジャパンの前身である『関西公共広告機構』が大阪の地に誕生しました。提唱者は当時のサントリー株式会社の社長、佐治敬三氏であり、『関西公共広告機構』初代理事長を務めました。

 

 佐治氏はアメリカAC(The Advertising Council)の活動を知り、研究され、これを日本で実現したいと考えました。『環境汚染』『公共マナーの悪化』『人間関係の希薄化』など、景気上昇の陰で生じはじめた社会のひずみに光をあて、みんなで考えるきっかけをつくりたいという思いが『企業が少しずつお金を出し合い、世の中のためになるメッセージを、広告という形で発信しよう』という呼びかけになりました。

 

 1974年には、社団法人・公共広告機構として認可され全国組織となり、2009年7月、公共広告機構からACジャパンと名称を変更。さらに、2011年に公益社団法人としての活動をスタートさせ、そして2021年に50周年を迎えました」(同前)

 

 そして、組織やその運営については、こう説明する。

 

「ACジャパンは、広告に関連する3つの業種(企業団体、広告会社、メディア)の約1000社の会員社から構成され、それぞれの立場からACジャパンの活動を支えています。委員会には会員社から、のべ300人近い方々が、企業の社会貢献活動ボランティアとして参加していただいています。

 

 フジテレビさんも、企業の社会貢献活動ボランティアとして参加していただいている会員社1000社のうちの1社です。ACジャパンの運営は主に約1000社の会員社と個人会員による会費をもとにおこなっており、税金や国からの支援などはいっさい受けていません。300人を超える会員社の委員によるボランティア活動に支えられています」

 

 思いもよらぬ反応が出るほど「フジテレビ問題」は大騒動になってしまったようだ。

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