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CM“撤退ドミノ”止まらぬフジ、今度は『ミュージックフェア』提供社が「企業名削除」要請…現場は「再編集作業」に悲鳴
中居正広の女性トラブルに幹部社員が関与したとされる疑惑で、フジテレビでのCM放映が次々と休止になっている。1月22日現在、およそ75社がCMの撤退を決定しているとみられており、CM“撤退ドミノ”が止まらない状況だ。
そしてついに、1社提供の番組までもが、影響を受け始めた。キッコーマン提供の長寿番組『くいしん坊!万才』の1月26日分の放送休止が発表された。そして、同じく1社提供の長寿番組『シオノギ ミュージックフェア』(塩野義製薬提供)は、番組名から企業名を削除するよう、フジ側への要請を検討していると報じられた。
『ミュージックフェア』は1964年にスタート。すでに60年以上の歴史を持つ。22日現在、番組のホームページには『SHIONOGI MUSIC FAIR』とアルファベットでタイトルが打たれているが、ここから「SHIONOGI」の表記が削除されるものとみられる。また、CMの差し替えなども検討されているという。事実確認のため塩野義製薬に質問を送ったところ、以下の回答が寄せられた。
「一連の報道内容が事実なのであれば到底容認できるものではないことから、グループ会社の一般医薬品会社では順次ACへの差し替え対応をおこなっています。フジテレビから早急に事実内容と今後の対応についての説明がなされるべきと考えており、弊社では番組内での社名の削除に加えて、今後についても対応を検討中です」
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民放関係者がこう話す。
「長年、1社提供を続けてきた塩野義製薬からすると、今回は裏切られた思いでしょう。編集現場では、番組内から『塩野義』の文字を外したりしなければならず、再編集作業で悲鳴をあげているようです。
それにしても、各企業のCM撤退はいつまで続くのか。4月以降もこうした状況が続くと、フジテレビは経営上、かなり危機的状況に陥るでしょう」
フジテレビに、『ミュージックフェア』の変更について質問したところ「多数の広告主・広告会社にご迷惑をおかけしております。営業の詳細については回答を差し控えさせていただきます」との回答だった。
もはや番組そのものが、変わってしまう事態になってしまった。