エンタメ・アイドル
フジテレビ、GP帯ドラマが“特殊能力”ばかりに「もう飽き飽き」の声…TBSと差がついたスタッフ陣の“世代交代”
波瑠主演のドラマ『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』(フジテレビ系)の第1話が、1月21日に放送された。
波瑠が演じるのは、“カメラアイ”と呼ばれる瞬間記憶能力を持つ刑事・柊氷月。「一度見たものは忘れない」という能力を駆使し事件の解決に奮闘する一方、過去の記憶にも苛まれる。
「柊は“氷の女王”と呼ばれるほどクールで、第1話では一度も笑顔を見せませんでした。波瑠さんはこれまで何度も刑事を演じていますが、犯人に向かってドスの効いた声で詰め寄ったり、激しいアクションシーンをこなすなど、これまでとは違う一面を見せています」(芸能記者)
心に傷を抱える女性刑事という設定に、Xでは《アイシー、ストロベリーナイトを感じて来週からも楽しみ》などの声があふれ、過去の人気刑事ドラマ「ストロベリーナイト」がトレンド入りする事態となった。
関連記事:【戸惑い続出】フジテレビ、来年1月期に月火水連続“事件ものドラマ”…「鉄板」への偏りに疑問も
だが、その一方でこんな指摘も。
《主人公が特殊な能力持ってるところ、#119エマージェンシーコール と似てる 同時期に同じようなドラマ作って...》
《昨日までの月9、月10と、“特殊能力“3連ちゃんみたいやな》
“特殊能力もの”が多いという声が相次いでいる。
「フジテレビ系“月9”で放送中の『119 エマージェンシーコール』は、一度聞いた声は忘れないという能力を持つ消防局の司令管制員が主人公です。そして月曜夜10時で放送中の『秘密〜THE TOP SECRET〜』は、特殊なMRIの技術を駆使して死者の脳から生前の記憶を映像化し、事件の真相に迫るという話です。確かに、特殊な能力や技術で事件に立ち向かうという共通点があります」(同前)
フジテレビの「特殊能力ドラマ」はこれだけではない。
前クール(2024年10月〜12月)の月9『嘘解きレトリック』の主人公は人の嘘が聞き分けられる能力をもち、水曜10時枠の『全領域異常解決室』は神々達が特殊能力を生かして異常事件を解決していくという奇想天外なドラマだった。
これでは《フジのドラマ特殊能力多いやん、現実味ないな?》《女の人は特殊な能力が無いと上にいけないっていうドラマの作り、もう飽き飽きなんだよ》という声があるのも当然だろう。
ではなぜ、フジテレビは同ジャンルばかりなのか?現在のフジテレビにおかれた危機的状況をドラマ関係者が赤裸々に語る。
「一言でいうと、演出家が変わらないからなんです。今回の波瑠さん主演ドラマも演出家が30年選手。つまり、1990年代に第一線で活躍していた人達が、今でも手掛けているんです。実際には、若い世代の意見を取り入れることも多いですが、どうしても似たような作品になってしまうのが現実でしょう。
また、日曜劇場の快進撃もあり、今やドラマと言えばTBSという認識が広まっています。作品の演出家欄を見るとわかりますが、TBSでは演出家がしばしば変わります。フジテレビと違い、世代交代がうまくいっているんでしょうね」(ドラマ関係者)
フジテレビは、特殊能力とACジャパンCMだらけになってしまったーー。