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フジテレビ「CM続々休止」「1社提供番組撤退」のなか『ウワサのお客さま』取材対象企業に聞いた「放送予定への対応」
1月23日、中居正広が女性との性的トラブルの報道を受け、芸能界引退を発表した。
先に有料ファンクラブサイト内で引退を報告した中居は、自身の公式サイトでも《私、中居正広は本日をもって芸能活動を引退いたします。なお、会社であります【(株)のんびりなかい】につきましては、残りの様々な手続き、業務が終わり次第、廃業することと致します》と、報告している。
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「2024年12月、『NEWSポストセブン』と『文春オンライン』に報じられたトラブルをきっかけに、中居さんのレギュラー番組終了や降板が相次いでいました。
トラブルは中居さんだけでなく、トラブルが起きた会食に、幹部社員が関与していたと報じられたフジテレビにも広がりを見せています。1月17日に、同社の港浩一社長が記者会見をおこないましたが、取材者を限定したことや質問に“回答拒否”を連発したことで、非難が殺到。
翌日以降、フジテレビに対して、CMを出稿しているスポンサー企業が続々と撤退し、CM放送を差し止めた企業が70社以上にものぼっている異常事態です。さらには『くいしん坊!万才』は1社提供のキッコーマンの要請を受け、放送休止になったことが伝えられています」(芸能記者)
同じく、塩野義製薬の1社提供番組である『ミュージックフェア』も、番組から社名の削除を要請している。
また「スポンサー以外でも、ドラマの制作現場からは『フジテレビのロケはいかがなものか』ということで、ロケ先から撮影拒否を受けている、という話も聞いています(フジテレビは『社員、制作、営業についてはお答えしておりません』と回答)」との声が、フジテレビ社員から聞かれていた。
前出の芸能記者は「ここまでのスポンサーの対応を考えると『ウワサのお客さま』といった番組の対応も気になります」と話す。この記者が続ける。
「1月10日、放送倫理・番組向上機構(BPO)は、TBS系のバラエティ番組『熱狂マニアさん!』について『視聴者に広告と誤認される』という放送倫理違反の疑いで、審議入りすることを発表しました。
最近のテレビでは、こういった情報番組の手法を用いた、企業密着型のバラエティ番組が増えています。『ウワサのお客さま』も、人気の飲食チェーン店や小売りチェーン店で、店員の間で噂になっている来店客を紹介しながら、お店そのものも紹介をするという流れが多いんです。
それだけ、企業との距離が近いバラエティ番組ですから、スポンサー企業と同様、今回のフジテレビのトラブル対応について、今後、なにか表明する可能性もあるのではないでしょうか」
1月24日に『ウワサのお客さま』が放送予定だが、この日は「業務スーパー」と「回転寿司みさき」が“取材対象”になっている。
この2つを運営する企業に、放送予定の『ウワサのお客さま』への対応の有無を尋ねた。
まず「業務スーパー」を展開する「株式会社神戸物産」の担当者は、予定されている『ウワサのお客さま』の放送について、こう話す。
「弊社としましては、金銭の授受などもなく、フジテレビ様の番組企画に店舗撮影の調整などのご協力をさせていただいたのみでございます。そのため、当該番組の放送予定や内容につきましては、テレビ局様にご確認いただけますと幸いです」
ただ、このように話しながらも「本件以降の対応につきましては、ことの成りゆきを注視し、適宜、判断してまいりたいと考えております」として、収録済みの番組以降については、判断が変わる可能性を明かしていた。
もう1社の「回転寿司みさき」や「スシロー」を展開する「株式会社FOOD & LIFE COMPANIES」の担当者は『ウワサのお客さま』の放送について「弊社は、制作会社さまの方から取材先としてお問い合わせをいただき、対応させていただきました。放送有無の権限は放送局にありますので、立場的にお答えすることではないと考えております」と説明。予定されている番組放送への対応については「お答えする立場にはございません」とだけ、回答があった。
CMが消滅し始めたフジテレビだが、これ以上の“番組消滅”は、局の存亡の危機につながりかねない。