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「話すのは苦手」中居正広“名MC”が抱え続けた“コンプレックス”徹底した事前準備、スタッフも驚いた「びっしりメモ」
1月23日、中居正広がファンクラブサイトで、芸能界引退を発表した。長くMCとして活躍してきた中居。元祖“アイドル司会者”の素顔は──。
中居は、2024年12月の「NEWSポストセブン」と「文春オンライン」の報道をきっかけに、フジテレビの幹部社員がかかわったとされる会食で起きた「女性トラブル」が注目を集めていた。トラブルから約1カ月後、引退を発表するに至った。
「発表前日の1月22日、中居さんMCの情報番組『中居正広の土曜日な会』(テレビ朝日系)とトークバラエティ番組『だれかtoなかい』(フジテレビ系)の終了が発表され、レギュラー番組はすべて降板、打ち切りが決まりました。番組に関する仕事先での話し合いが済んだタイミングで、発表となったようです」(芸能記者)
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中居は1987年、旧ジャニーズ事務所に入所し、1991年から2016年末まで「SMAP」のメンバーとして活躍。アイドル活動と並行し、司会者としても頭角を現していった。
「SMAPのデビュー6年後、1997年の『第48回NHK紅白歌合戦』で、初司会を務めました。当時、中居さんは25歳で、白組司会として番組最年少記録です。2004年、TBS系のオリンピックメインキャスターに抜擢されたのを機に、2018年まで8大会連続で同局のメインキャスターを務め、オリンピック中継にも欠かせない存在となりました」(同前)
バラエティ番組では、ゲストに絶好のタイミングで話を振り、ときには本題から脱線して、笑いに変える姿がおなじみだった。司会者として評価された中居だが、人知れず抱えていた悩みもあった。
「過去の雑誌のインタビューで、『話すのは、正直、苦手分野なんですよ』『記憶力は悪い』などの“コンプレックス”を明かしていました。実際、ふだんの中居さんは人見知りで、芸能界に入ったばかりのころは内向的だったそうです。あえて、苦手とする人前で話すMCの道に傾倒し、弱みと真正面から向き合うことにしたようです」(テレビ局関係者)
引退直前まで、中居は『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)や『ザ! 世界仰天ニュース』(日本テレビ系)など、5本のレギュラーテレビ番組を抱えていた。番組に臨む前には、欠かさずおこなうことがあったという。
「音楽番組やバラエティ番組の2、3日前から、出演するゲストの情報を頭に入れるため、アーティストの楽曲やタレントの出演作を何度も視聴していたそうです。打ち合わせで使う資料にも“取材”の跡なのか、びっしりメモ書きがされていました。下準備を徹底し、本番直前までシミュレーションを重ねていたのは驚きました」(同前)
こうした習慣もあってか、カメラが回らないところでは、意外な様子も見せていた。
「同じく元SMAPメンバーの木村拓哉さんは、楽屋を使わず、本番前にスタッフが利用するオープンな場所で談笑することで有名です。その点、中居さんは対照的で、本番直前は楽屋にこもり、スタッフとも最低限の打ち合わせ以外、あまり会話をしません。ただ、それはスタッフを拒絶しているのではなく、ギリギリまで番組の段取りを考えるため、集中していたのだと思われます」(前出・テレビ局関係者)
2020年3月、中居は旧ジャニーズ事務所を退所し、個人事務所を設立した。近年、独立する“辞めジャニ”は多いが、中居は退所後も貫いたことがある。
「山下智久さんや元関ジャニ∞の錦戸亮さん、元KAT-TUNの田口淳之介さん、元NEWSの手越祐也さんなど、音楽活動を軸に、俳優業やYouTubeなどの活動も並行させています。
その点、中居さんは事務所を辞めても、テレビのMC業中心のスタイルを変えませんでした。また、近年はInstagramやYouTubeの生配信などでファンと交流するタレントも多いですが、中居さんは個人のSNSもやりませんでした。長年、自分がテレビで育ってきただけに“テレビMC”にこだわっていた印象です」(同前)
長年、MCとしてトークを回してきた中居だが、一連の騒動には“沈黙”したまま、芸能生活にピリオドを打つこととなった。