中居正広「引退」が断ち切ったSMAP“復活ムード”解散から9年、ファンたちが喜んだ“いい流れ”のなかでの悲劇

 

　1月23日、中居正広がファンクラブサイトで、芸能界引退を発表した。かつて、国民的アイドル「SMAP」を率いたリーダーの引退は、波紋を呼んでいる。

 

　中居は、2024年12月の「NEWSポストセブン」と「文春オンライン」の報道をきっかけに、フジテレビの幹部社員がかかわったとされる会食で起きた「女性トラブル」が注目を集めていた。

 

　SMAPは2016年末に解散したが、今回の発表は、メンバーにとっても衝撃的だったようだ。

 

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　稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾による「新しい地図」は、所属事務所を通じて《突然のことでまだ心の整理がついておらず、言葉がみつかりません》とコメント。1996年にSMAPを脱退し、現在はオートレーサーとして活躍する森且行も、《一報を聞き驚いております。コメントは控えさせていただきます》と、複雑な心境を吐露した。木村拓哉は、今回の件に沈黙を貫いているが、引退発表は仕事と重なった。

 

「発表当日、木村さんは都内でおこなわれたイベント『松竹創業130周年記念　2025-26年ラインナップ発表会』に出席し、山田洋二監督が手がける11月21日公開の映画『TOKYOタクシー』に出演することが発表されました。イベント後に、中居さんのことを知ったと思われます。ほかのメンバーも、香取慎吾さんは放送中の主演ドラマ『日本一の最低男※私の家族はニセモノだった』（フジテレビ系）の撮影に追われており、森さんも1月26日に愛知県常滑市でおこなわれるボートレースのイベントが控えていました。それぞれ大事な仕事があるなか、元リーダーの引退発表が直撃する形になったのです」（芸能記者）

 

　中居が芸能界から去ることが明らかになり、いまだ悲しみが癒えないファンも少なくない。そんななか、Xでは

 

《去年はもう少しで再結成あるかもって希望を持ってたから悲しすぎる》

 

《昨年来からなんかいい流れだなぁと思っていたのに、残念》

 

《せっかくSMAP復活みたいな流れあったのにねぇ》

 

　といった、近年のSMAP“復活ムード”が断たれた、とみる声が聞こえている。

 

　解散によって、別々の道を歩くことになったSMAP。ただ、前出の芸能記者は、近年のメンバーに関して、新たな動きがあったことを指摘する。

 

「2023年4月、香取さんが、ダウンタウンの松本人志さんと中居さんのトークバラエティ番組『まつもtoなかい』（フジテレビ系、2024年2月に『だれかtoなかい』へ改題）にゲスト出演し、中居さんと6年ぶりに共演を果たしました。元SMAPメンバーの共演が実現し、“再結成”に期待が高まることになったのです。

 

　そんな期待に応えるかのように、新しい地図が2024年9月、音楽番組『with MUSIC』（日本テレビ系）で解散以降初めて、3人で地上波の歌番組に出演し、大きな反響を呼びました。さらに同年12月には、木村さんがSnow Manの冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』（TBS系）に出演し、SMAP時代の思い出を語ったのです。メンバーの名前こそ出さなかったものの、木村さんが解散以降、SMAPの話をすることはほとんどなかったので、多くのファンを喜ばせました。ここ数年、SMAPメンバーがつなぐ形で、“いい流れ”が続いていたのです」

 

　長らく時計の針が止まっていたSMAPだが、解散から9年たち、ファンの思いは高まっていた。

 

「2017年に、香取さんらが旧ジャニーズ事務所を退所して以降、3人をテレビで見る機会が減った時期がありました。2023年には故・ジャニー喜多川氏の性加害問題が大きな話題となり、ジャニーズ事務所は社名変更するなど、SMAPファンにとって悲しい出来事が続きました。だからこそ、一連のSMAPの動きは、多くのファンを期待させたのです。しかし、中居さんの引退によって、SMAPの再結成は絶望的になったという声もあります。“要”ともいうべきリーダーによって、復活ムードが断ち切られたことを、残念に思う人は多そうです」（同前）

 

　1991年に6人でデビューしたSMAP。メンバー全員がそろう姿は、幻になってしまうのか──。