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「X子さんに守秘義務違反は問えない」弁護士が解説する「中居トラブル」被害者女性への批判が筋違いな理由

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記事投稿日:2025.01.26 19:50 最終更新日:2025.01.26 19:50
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「X子さんに守秘義務違反は問えない」弁護士が解説する「中居トラブル」被害者女性への批判が筋違いな理由

 

 

 1月23日に引退を表明したタレント中居正広の女性トラブルは、騒動が収束するどころか拡大の一途をたどっている。“性接待”疑惑を問われているフジテレビは、1月17日に行った社長会見が火に油を注ぎ、広告主が一斉に撤退。27日に改めて会見を行わざるを得ない事態になった。

 

 一方、被害者であるX子さんは、「週刊文春」の直撃に「“加害者”もフジテレビに対しても私は許してない」と答えている。

 

 中居とX子さんの間では示談が成立していると報じられているものの、X子さんが週刊誌の取材に答えていることに対し、SNSでは“X子の「守秘義務違反」のせいで中居が引退に追い込まれた”と批判的な論調も目立つ。はたして、X子さんの発言は「守秘義務違反」なのか。SNSで中居の騒動について発信を続ける弁護士の堀新氏は「被害女性に守秘義務違反を問うことは難しいのではないか」と言うのだ。

 

 

「直撃取材に対して口を開いてしまったとしても、X子さん本人が自ら名乗っているわけでもなく、被害状況、示談した内容について明かしているわけではありません。X子さんに対し守秘義務違反を問うことはできないでしょう」

 

 その後も、「X子さんの知人」の証言などによる続報が続き、中居は窮地に追い込まれていった。X子さん本人ではない人物がメディアにコメントを寄せ、「結果的に守秘義務が反故にされた」という声もある。

 

「中居さんとX子さんとの間で性的トラブルが発生した後、2人とも周囲に相談しているはずです。事実、女性はフジテレビに相談しているし、中居さんも誰かに相談しているでしょう。示談が成立するまでの時点で、かなりの人がトラブルの事実を知ることになったはずです。

 

 示談が成立して初めて中居さんと女性との間で守秘義務が発生しますが、それはあくまで当事者同士の契約の話。それまでに第三者が、知り得た情報を他に漏らしても守秘義務違反にはなりません。ましてや中居さんは有名人なので、『トラブルがあったことすら誰も知らない』という状況はあり得なかったと思います」

 

 では中居が、X子さんに守秘義務違反を問うことはできないのか。

 

「仮に守秘義務違反に裁判で訴えると、中居さんは何について合意して、どこが守秘義務違反なのかを言わなくてはいけない。それは、中居さんにとってデメリットでしかありませんし、さらなる批判を集めるリスクがあります。守秘義務違反を問うことは、現実的ではないと思います」

 

 また、被害女性の知人が周囲に話しても守秘義務違反に問われるのかといえば「それには当たらない」という。

 

「守秘義務は、あくまで当事者同士の契約の話なので、第三者が守秘義務違反に問われることはありません。

 

 ただ、公にしてほしくない内容を話された、ということで名誉棄損に問われることはあるかもしれません。とはいっても先述した通り、その訴訟に中居さんのメリットはほとんどありませんから、これも現実的ではないでしょうね」

 

「被害女性が守秘義務を破って話した結果、中居が引退に追い込まれた」という見方は、まったく的を射ていないようだ。

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