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波瑠『アイシー』ストーリーは可もなく不可もなくだが…“各種イケメン揃えてみました” 感が気持ち悪い

波瑠
本当にたまたまの偶然だとは思う。フジテレビの刑事ドラマの主人公のセリフが、女性との間にトラブルを起こして引退表明した中居正広氏への、苦言のようになっていたのだ。
それは、1月21日(火)に第1話が放送された波瑠主演『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』(フジテレビ系)の劇中で、主人公の女性刑事・柊氷月が犯人に言い放った言葉だった。
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■お前が傷つけた心は一生元に戻んない!
柊は「カメラアイ」と呼ばれる瞬間記憶能力を持ち、一度見た光景を写真のように記憶し、思い出すことができるというキャラクター。その特殊能力を駆使してさまざまな事件を解決に導いてきた柊は、ノンキャリアながら、警視庁捜査一課の主任にまで成り上がっている。
第1話では、中年男性の殺人事件が発生。捜査を進めていくと、犯人が一人暮らしの若い男性だとわかり、7年前から失踪していた当時16歳の女子高生・浅倉さつきを自宅に監禁していたことも明らかに。
現在23歳のさつきは無事に救出され、一件落着。そして取り調べをおこなうのだが、悪びれもせずヘラヘラ笑うサイコパスな犯人に対して、柊がブチ切れる。
「お前なぁ! お前が傷つけたさつきさんの心は、一生元には戻んない! 体の傷はいつか治るかもしれない。でも心は! 心についた傷は絶対消えないんだよ! それがどれだけ辛くて、どれだけ残酷なことか、お前にわかるか!? けっして忘れられない、おぞましい記憶を植えつけたんだよ、お前はぁ!」
……これ、そのまま中居氏を糾弾する言葉として聞けることに、驚かされたわけだ。
■私の人生は元には戻らない
1月9日に中居氏が公式サイトを通じて謝罪コメントを出したあと、被害女性は週刊誌に次のように語っていた。
「私からコメントすることはありません。私の人生は元には戻らない、それだけです」
そして、1月23日の中居氏の引退発表後、被害女性の代理人弁護士がNHKの取材に応じ、現在の女性の状況について次のように回答。
「消えることのない痛みを抱えながら何とか人生を再スタートしようと懸命に努力しております。ご本人は自分なりのやり方で、同じように辛い思いをされている方の力になりたいと思い、努力しております。代理人としては、それをしっかりと支えていきたいと思います」
トラブルが起こった当日、中居氏が女性にどんな行為をしたのかは明らかになっていないが、女性の心に消えることのない傷を与え、人生を狂わせたということはわかる。
■“各種イケメン揃えてみました” 感が気持ち悪い
この『アイシー』というドラマの話に戻すが、事件解決ものの刑事ドラマとして考えると、可もなく不可もないストーリーだったというのが感想。しかし、ちょっと引っかかったのが、主人公の脇を固めるキャスティングである。
33歳の波瑠が演じる柊をリーダーとする「柊班」には、ほかに4人の刑事がいるのだが、演じているのが全員イケメン俳優なのだ。
48歳の山本耕史、27歳のSixTONES・森本慎太郎、25歳のモデル・倉悠貴、19歳の超特急・柏木悠の4人。
警視庁捜査一課の刑事といえば、圧倒的に男性比率が高そうなので、主人公以外は男性という構成になるのはわかるのだが、“各種イケメン揃えてみました” みたいなチームになっているのは、正直ちょっと気持ち悪いと思ってしまった。
いろいろと物議を醸す第1話となった『アイシー』。波瑠にとっては昨年末で19年間所属していた芸能事務所を退所して初の連ドラ出演のため、気合いが入っているに違いない。
波瑠の新たな代表作になるかどうか、今夜放送の第2話以降にも注目していきたい。