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【中居騒動】フジテレビ再会見、30年以上支配する日枝相談役は「業務執行しないから無関係」で不在…労組の「会見出席」要請もスルーで世論大荒れ
元SMAPの中居正広による“性トラブル”。中居は1月23日に芸能界からの引退を表明したが、騒動は収束するどころか、ますます拡大しつつある。
トラブルに局員が関わっていた疑いが報じられたフジテレビは、1月17日に港浩一社長らが会見をおこなった。しかし、限定されたメディアしか参加できず、動画撮影が禁じられたことなどから猛烈な批判を浴び、多くのスポンサーが同局のCMから撤退することとなった。
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この事態を受け、同局は1月27日に「やり直し会見」を実施。会見には港社長、遠藤龍之介副会長、新社長となる清水賢治氏、親会社であるフジ・メディアHDの嘉納修治会長、金光修社長の5名が出席し、冒頭では港社長と嘉納会長の辞任が発表された。
会見には191媒体、437人が参加。時間無制限で質問を受け、午後4時から始まった会見は、日付が変わった午前2時23分まで10時間以上も続いた。
ときには報道陣から怒号が飛ぶほど厳しい質疑応答のなかで、何度もトピックとなったのが「日枝久相談役はなぜ出席しないのか」という問いだった。
「日枝氏は現在、フジテレビの取締相談役でフジサンケイグループ会長という立場にあります。1980年代にフジテレビの黄金時代を築き、1983年45歳で取締役に、1988年には同局の代表取締役社長に就任しました。1992年に創業家の鹿内家を社内クーデターにより追い出して以来、30年以上も“フジテレビの帝王”として実権を握り続けてきたことは、周知の事実です。
現在は相談役ですが、企業全体を揺るがす大きな問題ですから、実質的なトップが出てこないことに多くの人が疑問を持つのも当然でしょう」(芸能記者)
なぜ日枝氏がいないのか、責任を取らないのかという質問に対しては、「この会見自体がフジテレビの問題ですので、フジテレビの会長社長以下で対応しております」「日枝がここに来る来ないというよりも、今後それぞれがどういう責任を取るかということが重要」(遠藤副会長)などと返答。
嘉納会長は「(日枝)相談役には、必要な事項について報告したり、お知恵を借りたりすることは当然ございます。ただフジテレビの日常業務に関しては、港と私で決めております。今回のこのお話というのはフジテレビの業務のなかで、業務執行は日枝(氏が)相談役でいらっしゃいますので、えー、相談役ですから、業務執行はしないわけですね。今回は業務の範囲内ですから、今日ここに出席していないのはそういうことです」と、日枝氏に対する敬語を使う場面もあった。
会見後、実業家の堀江貴文氏はXを更新。同局を厳しく批判した。
《結局フジテレビが守りたかったのは女子アナの人権とかじゃなくて日枝久なんだなってことに尽きる》
一般視聴者も、日枝氏の不在に疑問を投げかけている。
《フジテレビの会見、また失敗だろ。日枝出ないってどういうことよ。この日ほどフジテレビにとって大事な日ってないんじゃないの。社員見捨ててるって感じる》
《フジテレビは無駄に時間だけかけた大した実りの無い記者会見と社長と会長の引責辞任でどうにかなると思ってるのかな 日枝取締役相談役が表に出てこない時点で全部茶番では?》
同局の労働組合も、会見に日枝氏を含む取締役全員の出席を要請していたが実現しなかった。これまで労組の組合員数は80人程度だったが、問題発覚後に約500人にまで急増。社内では大きな力を持ちつつある。
現在、清水社長と嘉納会長、そして遠藤副会長が辞任を発表しているが、日枝氏の進退問題につながるのも時間の問題かもしれない。