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「文春報道」訂正で広がる “中居正広は悪くない” 論に違和感噴出…フジテレビが “隠蔽のみ” なら中居の「悪質性」が浮き彫りに
元「SMAP」中居正広の「女性トラブル」が発覚して1カ月、大きな展開を見せている。1月29日、「週刊文春」編集部が中居の記事内容の一部訂正について、説明したためだ。
2024年12月に「週刊文春」は、2023年6月にフジテレビ幹部社員(文春ではA氏)がかかわった会食をきっかけに、中居と女性(同・X子さん)の間でトラブルが生じ、中居が女性に対して解決金を支払ったことを報じた。
しかし、「週刊文春」編集部は2025年1月以降、その会食に関する記述を訂正。29日に同誌は公式サイトで《事件当日の会食について「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていました。しかし、その後の取材により「X子さんは中居氏に誘われた」「A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた」ということが判明したため、1月8日発売号以降は、その後の取材成果を踏まえた内容を報じています》と、経緯を説明した。
「この訂正について、大きな注目を集めたのは『文春』のインタビューで、橋下徹氏が『しれっと誤りを上書きするのは不誠実』と指摘したことです。同誌は指摘を受けて該当記事に訂正を追記し、“お詫び” を表明しましたが、批判を受けています。
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フジテレビは当初から『当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません』と否定していたこともあり、同局の報道番組が『文春』に取材を申し込む事態にもなっています。
また、中居さんがトラブルを認める前は “沈黙” していたテレビ局のニュース番組などが、同誌への批判に追随する姿勢を取っています」(芸能記者)
トラブルの当事者である中居は、1月23日に芸能界引退を発表。以降、何の声明も聞こえてこない。
一方で、フジテレビは1月27日に2度めの会見を開いたが、「文春」の報道で同社幹部社員の関与が取り沙汰されたため、紛糾。10時間超の異例の長丁場になった。
そうした経緯からか、インターネット上でこんな反応が聞かれるようになっている。
「中居さんのファンと思しきユーザーから、『中居くんは悪くない』『引退は撤回すべき』といった声があがっているのです。今回の『文春』の説明によって、中居さんの起こしたトラブル自体が “訂正された” と考える人もいるようです」(同)
ただ、中居の “罪” は消えたという言説には違和感の声も噴出している。
Xでは《中居の罪は全く変わらない》《あれで「中居は悪くない」論を展開するって、そもそも文春がどこの部分を訂正したかも知らない可能性が高い。アレはむしろ中居正広の罪がさらに重くなるやつではないのか》《文春の訂正でフジの関与の度合いは多少薄れたかもしれないけど、中居氏はより一層表舞台に戻ってこれなくなった》と、トラブルの加害者とされる中居に厳しい意見が目立っているのだ。
前出の芸能記者は、これまで判明しているトラブルと中居の関与を説明する。
「中居さん側の代理人弁護士は、文春の当初の取材から一貫してトラブルの事実を認めており、示談が成立するなど中居さんによる “加害” の存在を否定していません。
つまり、なんらかの “過失” があったことは間違いなく、そのうえで、幹部社員の関与もなく、中居さん一人でトラブルを起こしていたとなれば、よりいっそう悪質性は高いと思われて当然です」
今回、「文春」はフジテレビ社員に関する記述を訂正したが、その後も《A氏が件のトラブルに関与した事実は変わらないと考えています》として、フジテレビの責任を引き続き、追及する姿勢を見せている。
「27日の会見で、フジテレビの港浩一前社長は、トラブルの1カ月前に笑福亭鶴瓶さん、ヒロミさん、他局の女性アナウンサーが参加した中居さんの自宅で開催されたバーベキューパーティに、被害女性と幹部社員が参加してことを認めています。
バーベキューへの参加は、幹部社員から被害女性を誘った形とされており、これがトラブルの “きっかけ” になったかどうかが争点になると見られ、原因がまったくなかったとはいえない状況です。
ただ、フジテレビはトラブルが起きた当初から、同社内で事実を把握していたにもかかわらず、隠蔽するかのように中居さんの番組出演を続けていました。そのことへの批判は免れないでしょう」(前出・芸能記者)
フジテレビは1月23日に第三者委員会を設置し、一連のトラブルの調査を進めているが、どんな対応を見せるのか──。