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小泉今日子『最後から二番目の恋』新作撮影が“フジテレビ騒動”と重なる悲運…政府も“協力見直し”でロケ地との関係失う危機
1月27日にフジテレビが“やり直し会見”をおこなって、3日経ったが、依然として同社を取り巻く状況は厳しい。そんななか、視聴者から待望されていた「月9ドラマ」の行方が注視されている。
2024年12月、「NEWSポストセブン」と「文春オンライン」で、フジテレビ幹部社員がかかわったとされる、中居正広の「女性トラブル」が報じられた。
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フジテレビは当初から社員の関与を否定していたが、17日に前倒しで開催した、港浩一社長(当時)の定例会見では、開催方法などから批判を集め、同社のCM出稿企業に“マイナス印象”を植えつけることに。
28日に2度めの会見を開催したものの、状況は芳しくない。
「トヨタ自動車やセブン&アイ・ホールディングス、NTTドコモなど、70社以上がCM出稿を取りやめていました。2度めの会見に対して、キリンホールディングスは28日に『重大な人権侵害の疑義が生じており昨日の会見ではその点について解消がなされていない』と厳しい見解を示し、フジテレビに、第三者委員会による調査への全面協力などを申し入れました。スポンサー離れは、すぐには改善されないでしょう」(芸能記者)
一連の騒動は、フジのドラマ制作現場にも影響を及ぼしいる。1月24日、本誌「Smart FLASH」は、ほぼすべてのドラマの撮影現場で、フジテレビへの不信感から、ロケ“お断り”が続出している状況を報じた。
今後のドラマの動向が注視されるなか、Xでは《最後から二番目の恋も制作ストップか??? 今年一番の楽しみが、嘘でしょ…》《フジの状況踏まえるとキョンキョンとか自主的に降りそうな予感…》《最後から二番目の恋の続編どうなるかな、、、》と、小泉今日子が主演し、過去に同局系で放送されたドラマ『最後から二番目の恋』の新作を心配する声が聞こえている。
同作は、小泉演じるテレビ局プロデューサーの主人公と、中井貴一演じる鎌倉市役所で働く公務員の恋を描いたラブコメディ。2012年1月に第1期の連続ドラマが、同年11月にスペシャル版、2014年に第2期の『続・最後から二番目の恋』が放送された。そんな人気作の次回作が、水面下で進行しているとみられる。
「2024年7月に『WEB女性自身』で、2025年4月クールの『月9』枠が、小泉さん主演で第3期を放送する予定だと報じられたのです。小泉さんは2024年、阿部サダヲさん主演のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)の第8話に本人役でゲスト出演しましたが、主演ドラマは2017年の『監獄のお姫さま』(同)が最後。
『月9』枠での主演も、中井さんと共演した1995年の『まだ恋は始まらない』以来、約30年ぶりとなります。そのため、次の『月9』として『最後からニ番目の恋』を有力視する声が多かったのです」(前出・芸能記者)
そんな小泉の“カムバック作”は、奇しくもフジテレビの大騒動と重なってしまった。
「すでに『月9』の撮影は始まっており、小泉さんと中井さんも参加しているそうです。1月から、鎌倉での撮影もおこなわれているといいます。ただ現在、フジのドラマやバラエティ番組は、ロケ先で撮影協力を断わられることが多く、次の『月9』も苦労しているようです」(テレビ局関係者)
『最後からニ番目の恋』は鎌倉が舞台だったが、これまでの撮影で培われたロケ地とのいい関係性にも、影響が出る恐れがある。
「2012年の第1期は、鎌倉市役所の協力のもと、職員がエキストラに参加したり、ドラマ用に一部アレンジした市章が使用されたりするなど、鎌倉市の“全面協力”が話題となりました。ドラマの反響も大きく、モデルとなったカフェや公園などを“聖地巡礼”として訪れる人も多かったそうです。
今回も、約10年ぶりの新作とあって、鎌倉市も大々的にPRするはずだったと思われます。ただ、現在のフジテレビの状況をみると、そうした宣伝にも鎌倉市側から“お断り”が出てくるかもしれません」(同前)
実際、林芳正官房長官が、中居のトラブルをめぐるフジテレビの対応を受け、政府のPRに関して「広告出稿を見合わせる」との見解を語り、番組の制作協力についても「消防庁の1件はすでに見直しをおこない、内閣府の1件と、海上保安庁の2件は対応を検討している」と説明した。国までが慎重な姿勢を取り始めているいま、地方自治体も同様な対応になることは十分、考えられる。
月9ドラマまで“最後から二番目”にならないといいが……。