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「進退議論せず」フジテレビ取締役会で日枝相談役への言及なしの“帝王ぶり”に驚愕…副会長は事前に「説明責任の話題になる可能性高い」と明言も
女性との性的トラブルを知りながら、元「SMAP」の中居正広を番組に起用し続けていたことで批判を浴びているフジテレビ。同社で長らく役員を務めてきた、フジサンケイグループ代表で、同社取締役相談役の日枝久氏の進退に注目が集まっている。
1月30日午後に、フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)は、それぞれ取締役会を開いたが、その後の囲み取材で、フジテレビの清水賢治新社長は日枝氏の進退について「そこまでの議論にはなっておりません。まずはこの事案の概要、経緯、そういうものに対して検証していきたい」と明かした。
これについて、Xでは《日枝氏進退、議論なしって…》《結局誰も日枝には触れられない》《日枝さんにもの言えないのが最新情報としてわかった》と、日枝氏の“強権力”を推測する声が聞かれている。
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日枝氏は、1988年にフジテレビの代表取締役社長に就任。2001年に会長となり、2017年に取締役相談役となるまで、約30年に渡り経営トップを務めた。テレビ局関係者がこう話す。
「1月27日のフジテレビの会見で、日枝氏が会見場にいない理由を聞かれた嘉納修治会長(当時)は『これはご本人がお考えになられること』と答えました。あの会見の場で身内に対して敬語を使っていることからも、取締役相談役に退いたとはいえ、いまだに日枝氏が“フジテレビの帝王”であることを再認識させられましたね」
取締役会がおこなわれた30日の午前には、フジテレビの遠藤龍之介副会長がテレビ朝日の取材に答え「日枝相談役の説明責任について話題が出る可能性は非常に高い」との見方を示していた。
それにもかかわらず、取締役会では日枝氏の進退に関する議論などは出なかったというわけだ。
前述の囲み会見で、清水新社長は、日枝氏自らから進退についての言及があったのかどうかを問われ「いいえ、ご自身からも(辞任の申し出は)ありません」と話しており、このまま日枝氏は変わらず、相談役に残ると見られる。
前出の関係者はこう言う。
「この清水新社長の発言を聞いて、いまだに日枝氏はフジテレビの絶大なる権力者なのだと感じました。あの調子では、清水新社長も日枝氏にはものを言えないでしょう……。第三者委員会の結論が3月末ということですが、その結果を受けて、日枝氏の処遇が変わることはあるのでしょうか」
今回の中居のトラブルでは、フジテレビの“体質”自体が問題視されている。それを最もよく知る人物は、どう責任を果たすのかーー。