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赤楚衛二&上白石萌歌の映画『366日』大ヒットで掘り返された広瀬アリス「ドラマ版」苦戦のわけ
1月28日、赤楚衛二の主演映画『366日』の興行収入が、10億円を突破したことが発表された。沖縄出身のバンド「HY」が2008年にリリースした楽曲『366日』をモチーフにした同作は、1月10日の公開以降、高い反響を見せている。
「赤楚さん演じる主人公が、高校時代に上白石萌歌さん演じるヒロインと出会い、20年間にわたって運命的な恋をする物語です。沖縄で出会った2人は上京後も愛を育んだものの、突然主人公が彼女の前から姿を消し、すれ違う2人の様子を描いています。
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共演者には、Hey! Say! JUMPの中島裕翔さんや玉城ティナさん、溝端淳平さん、国仲涼子さんといった豪華なメンバーがそろっています」(スポーツ紙記者)
20年間を描いた壮大なラブストーリーはヒット作となったが、Xでは《ドラマ版よりはストーリーもキャストも好みでした》《どうなるのかと思ってたけど完全に別作品だったのね。こんなに泣かされるとは思ってなかったよ、、、》《366日は、ドラマより映画派です 全てに置いて結ばれない、別れた2人で終わる。これが私の366日の歌詞の意味合いと思ってる》といった、ドラマ版との比較が聞こえているのだ。
ドラマ『366日』(フジテレビ系)は、広瀬アリスが主演を務め、2024年4月期の連続ドラマで放送された。映画がヒットしたのに対し、ドラマは苦戦を強いられたようだ。
「広瀬さんの恋の相手役を眞栄田郷敦さんが演じました。HYの楽曲を題材にしている点は共通していますが、ドラマ版は高校時代と現在を交互に描く演出で、SNSで『わかりにくい』という指摘があがっていました。また、眞栄田さん演じる青年が不慮の事故にあい、記憶障害に陥るなど、シリアスな展開が多かった印象です。
くしくも、『366日』と同じ4月期のドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(フジテレビ系)や『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)も “記憶喪失” を題材にしていたため、設定がかぶることにもなりました。
結局、『366日』全話の世帯平均視聴率は6.1%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、期待に比べると、伸び悩む結果になりました」(芸能記者)
そのドラマ放送から1年足らずで、同名映画が公開された形だ。
「映画版の主要キャストである赤楚さんと上白石さんは、2023年のドラマ『ペンディングトレイン─8時23分、明日君と』(TBS系)で、“気になる存在” という設定で共演していました。そんな2人が恋人役を演じるとあって、公開前から注目を集めていたんです。
また、映画公開にあたって、赤楚さんと上白石さんは、年末年始に宣伝も兼ねたバラエティ番組に多数出演し、話題に事欠きませんでした。こうした映画の力の入れ方がヒットにつながったのは間違いありません。
ただ、早すぎるリメイクによって、広瀬さんのドラマの印象が薄まり、なかったことにならなければいいですが……」(同)
ドラマから “366日” を待たず、見る人の記憶も上書きされないことを祈るばかりだ