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「中居正広問題」余波でフジ『FNS歌謡祭』中止へ…スポンサー撤退で危ぶまれる『THE SECOND』『R-1』大型特番“消滅ドミノ”の可能性
1月31日、フジテレビが、4月9日に放送予定だった大型音楽特番『FNS歌謡祭』を中止することがわかった。「スポニチ」などが報じている。
夏と冬の年2回放送が恒例の『FNS歌謡祭』だが、「春」にも2016年から不定期で放送されていた。今回は、2022年以来の“復活”となるはずだった。
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だが、1月17日以降、中居正広の性的トラブルへの関与疑惑を受けて、多くの企業がフジテレビのCM放送差し止めを要望する事態になり、大幅減収により制作費がかけられなくなったことが理由とされている。
「『フジネットワーク』を冠している『FNS歌謡祭』は、1974年にスタートした、まさしくフジを代表する看板音楽番組です。有名歌手同士のコラボやカバー曲の披露、生演奏が多いといった特徴で、他局の大型音楽特番とも一線を画す音楽番組として、近年は知られています。今回の『春』は、“アオハル(青春)ウィーク”と題した、フジの特番週間のなかでの目玉番組となる予定だったそうです」(芸能記者)
大多数のCMが「ACジャパン」のものに差し替えられるといった、目に見える“異常事態”が起きているフジテレビ。ただ、番組制作自体を見合わせる、という大きな影響が明らかになったのは、今回が初めてだ。
それだけに、Xでは《スポンサーつくのか。賞金出るのか。大丈夫かなあ》《THE SECONDってフジだよね? 開催大丈夫?》《大丈夫だよね。何もないよね。…心配だ THE SECOND楽しみにしてたんだけどな》といった具合いに、フジテレビ系で5月に放送予定の『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』の「グランプリファイナル」の放送を心配する声があがっている。
『THE SECOND』は、2023年から開催されている“結成16年以上”の漫才師たちによるお笑い賞レースだ。2025年は大会史上最多となる140組がエントリーし、1月31日か選考会が開幕している。
「今回の『THE SECOND』では、2024年と大きく変わった点があります」と語るのは、民放で番組に携わっている放送作家。
「2024年はアサヒビールが冠スポンサーとなり、『アサヒ スマドリ THE SECOND~漫才トーナメント~2024』という名称で開催されました。しかし、そのアサヒビールは1月20日、フジへのCM出稿を差し止めたことがわかっています。選考会の開幕時点で、2025年の『THE SECOND』には冠スポンサーがついておらず、優勝賞金1000万円などをどう工面するのか、気になるところです」
こうした“冠スポンサー”の不在は『THE SECOND』だけではない。
「『THE SECOND』より先に決勝が放送されると思われる『R-1グランプリ』は、2024年には『明治プロビオヨーグルトR-1』が冠スポンサーになっていましたが、明治もやはりフジテレビへのCM差し止めをおこなっています。『R-1グランプリ』は、すでに準決勝まで大会が進んでいますが、スポンサーの状況は不明です。
もし、フジを取り巻く状態がいまのまま続けば、こうしたお笑い賞レースのみならず、夏の『FNS歌謡祭』や恒例の『FNS27時間テレビ』など、ほかの大型特番の制作への影響も必至です。
何より現場でいちばん重要なのは、企業からの応援がないなかで、こうした大がかりなプロジェクトに携わることになる、スタッフたちの士気です。誇りを持ってフジの番組に心血を注げるのか、モチベーションの低下が心配です」(同前)
放送中止が“ドミノ倒し”のように続かなければいいのだが……。
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