
中居正広のトラブルに揺れるフジテレビ
音楽ファンの“悲鳴”があがった。
1月31日、フジテレビが4月9日に予定していた『FNS歌謡祭 春』の放送が中止になったと、スポーツ紙などが報じた。
『FNS歌謡祭』は1974年からスタートし、毎年、放送されてきたフジテレビの名物音楽番組だ。芸能記者がこう話す。
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「『FNS歌謡祭』は、2012年からはそれまでの毎年12月の放送に加え、7〜8月ごろに放送される『FNS歌謡祭 夏』も開始しました。今回は不定期の『春』の放送となり、春の特番ウィークの目玉として進行していましたが、中居正広さんのトラブルの影響で、CMスポンサーの目途が立たず、制作費が捻出できないために中止となったようです。
現在、70社を超えるスポンサー企業がCM放送を差し止めるなどして、フジテレビの収入面には多大な影響が出ています。親会社のフジ・メディ・ホールディングスの発表によれば、2025年3月期連結決算で、フジテレビの広告収入が、従来の見通しから233億円の減少になるとしています」
2024年12月11日に放送された『2024 FNS歌謡祭』の第2夜では、12月6日に急逝した歌手の中山美穂さんを偲んで1分15秒の追悼特集が流れ、ファンたちの涙を誘うなど、大きな話題になったばかりだ。
突然の中止発表で、大きな影響があるのはフジテレビだけではない。
Xでは《お笑いとかバラエティーじゃなくて音楽から削られていくのが悲しくてしかたない》《FNS中止でR-1やセカンドは今んとこ普通にやりそうなのお笑いと音楽の金のかかり方の差を感じる》《だんだんと番組づくりにも影響が出てくるなぁ。テレビ局だけの問題ではなく、アーティストも減収となるところが気の毒なところだ》と、出演が予想されていた音楽アーティストへの影響を心配する声が聞かれている。
「出演者が50組ほどになる『FNS歌謡祭』は、ほかのバラエティ特番などに比べて、人件費もかさみます。一方で、アーティスト側としては『FNS歌謡祭』で披露したコラボやカバーなどがSNSで話題になることで、人気やプロモーションにつながる面がありました。そういった“メリット”が減ることは、たしかに気の毒といえるでしょう」(前出・芸能記者)
中居のトラブルで関与が取り沙汰されているフジテレビの幹部社員は、1月30日付で人事局付に異動になったことが判明している。
「この幹部社員はかつて『まつもtoなかい』や『ワイドナショー』を担当しており“バラエティ畑”の人物とされています。にもかかわらず、制作費の問題で、バラエティ番組ではなく、音楽番組に手をつけられてしまったことを嘆く、音楽ファンは数多くいます。かねてから、フジの音楽番組づくりのうまさには定評があり、高い評価を受けてきましたから……」(同前)
こうしたときこそ“歌の力”が発揮する場面のような気もするが……。