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『あさイチ』6日ぶりの「朝ドラ受け」も“コメント譲り合い”の微妙な空気に視聴者が抱いた“違和感”
2月6日放送のNHK『あさイチ』で、久々の「朝ドラ受け」があり、注目を集めている。
この日の連続テレビ小説『おむすび』第89回は、病院の管理栄養士になった結(橋本環奈)が、食事をとってくれない少年になんとか食べてもらおうと奮闘する姿が描かれた。少年の亡くなった父親がよく作っていたというカレーのレシピを再現するなど、工夫した結果、少年はようやくカレーを食べ「おいしい」と笑顔に。また、結が娘の花と、うどんを食べながら話をする場面などもあった。
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その放送直後の『あさイチ』では、キャスターの博多華丸・大吉と鈴木奈穂子アナウンサーが「おはようございます」とあいさつし、大吉が「さて、久しぶりの朝ドラ受けですけれども」と切り出した。
この朝ドラ受けは、『おむすび』に出演していた俳優・緒方直人がゲストだった1月31日以来、6日ぶり。2月に入ってからは初めてだった。
大吉の振りに、華丸は「フッフッフ」と笑い、やや間をあけたところで「最初のうどんのつけ合わせに『かしわおにぎり』をつけてほしかった」と絞り出した。それに大吉は「福岡だからね」と反応。福岡のうどん店では、かしわ(鶏肉)のおにぎりがあるのが定番だという話に。
大吉は「僕はね、パパのカレーもいいけど、あのあと『次はママのオムライスが食べたいな』みたいな展開だったらもっとよかったかな」と持論を語り、続けて「まあ、僕の好みですけど、結果的にはこういう点数を入れさせていただきました」と、急に審査員の口調に。華丸が「『M-1』審査員多いな、今日(笑)」と反応すると、鈴木アナは「えっ、審査だったんだ! 審査だったんですか!」と爆笑。ここで画面は切り替わり、この日のゲストとして、大吉とともに『M-1グランプリ』の審査員を務めるナイツ・塙宣之が紹介された。
このくだりに、Xでは
《突然何事かと思ったらM-1やっとるwwwww》
《朝ドラ受けで急にM-1の審査員出てきてバカ笑ってしまった》
などの反応が。ただ、そのなかにはこんな声も……。
《久しぶりの朝ドラ受けだけど、コメントに困ってそうな面々》
《朝ドラ受けを譲り合うお三方》
《なんで朝ドラ受けがこんなにつらそうなのあさイチwwww》
「朝ドラと、その後の朝ドラ受けをセットで楽しみにしている視聴者は多くいます。それだけに、華丸・大吉さんや鈴木アナのちょっとした様子や雰囲気から、朝ドラをどう思って観ていたかが、画面越しに感じ取れるのです。この回の朝ドラ受けはややぎこちなく、3人ともコメントを譲り合っていたように感じた視聴者は多かったようです。3日連続で朝ドラ受けがなかったこと自体がネットニュースにもなっていましたから、意識したのかもしれません」(テレビウオッチャー)
朝ドラ受けは、『あさイチ』のキャスターが井ノ原快彦(よしひこ)と有働由美子の時代、自然発生的に始まったとされる。
「ドラマの盛り上がりとともに、朝ドラ受けの時間も自然と長くなり、そのやり取りがSNSでも拡散され、朝ドラの人気にフィードバックされるという好循環が生まれるようになりました。それが顕著だったのが、2013年の『あまちゃん』です。2021年11月には『カムカムエヴリバディ』の朝ドラ受けで号泣する鈴木アナが映り、大きな反響を呼んだこともあります。その一方で、不人気だった『ちむどんどん』では、中盤以降、朝ドラ受けの回数も露骨に少なくなりました」(同前)
視聴率の苦戦が伝えられる『おむすび』だけに、朝ドラ受けの援護射撃はありがたいところだろう。