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吉本興業「違法賭博」関与で所属芸人が事情聴取…肝いり「コンプライアンス研修会」は “性加害” ばかりで繰り返された不祥事
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左が違法オンラインカジノへの関与で事情聴取されたダイタク吉本大(吉本興業の公式サイトより)
2月5日、お笑いコンビ「ダイタク」の吉本大と「9番街レトロ」のなかむら★しゅんが、違法オンラインカジノに関与した疑いで警視庁から事情聴取を受けていることが各社で報じられた。
この騒動に関して、2人が所属する「吉本興業」に厳しい目が向けられている。
ダイタクは、2024年の『M-1グランプリ』(朝日放送制作・テレビ朝日系)で初めて決勝進出を果たした実力派漫才コンビ。9番街レトロも劇場から人気が高まり、2024年7月からは「ナイチンゲールダンス」との冠バラエティ番組『ナイチン街レトロ』(テレビ朝日系)を持つなど、勢いのある若手コンビだ。
ただ、少し前から彼らの仕事には “異変” が見受けられていた。
「1月26日、9番街レトロがレギュラー出演するバラエティ番組『ハチミツ!!』(フジテレビ系)で、当面の間、なかむらさんの出演を見合わせることが発表されました。ダイタクも、出場予定だったお笑い賞レース『THE SECOND〜漫才トーナメント〜2025』を辞退することが1月30日に明かされたんです。ただ、いずれも詳細な理由が説明されず、SNSではさまざまな憶測が飛び交っていました」(芸能記者)
【関連記事:「ダイタク」大と「9番街レトロ」なかむら、違法賭博容疑で新劇場“所属取り消し”危機…吉本コンプラ研修も限界】
今回明らかになった違法オンラインカジノへの関与。
そんななか、Xでは《どんだけコンプラ意識ないのこの会社》《吉本興業はコンプラ意識が低過ぎる 何回同じ過ちを繰り返してんだ》《闇営業騒動で宮迫さん辞めさせたんだったらさー、コンプラやらなんやらクリーンな感じを徹底するんやったらちゃんとせーや》と、吉本興業で繰り返される “コンプラ違反” への厳しい声があがっている。
吉本興業では、2019年の宮迫博之らの「闇営業問題」や、2023年の「ダウンタウン」松本人志の性加害疑惑が発生。2024年9月には、元「ジャングルポケット」の斉藤慎二が不同意性交の疑いで書類送検されたことが明らかになると、《重大な契約違反の疑い》として、契約解除を発表した。
たび重なるコンプライアンスの問題に、吉本興業も対策を講じていた。
「2024年3月、吉本興業のタレント向けコンプライアンス研修会がおこなわれました。約600人のタレントが参加し、講演やパネルディスカッションも交えた大規模なものだったようです」(前出・芸能記者)
吉本興業が運営している情報サイト「FANY Magazine」の2024年4月6日配信記事では、同年3月27日に東京で、4月3日に大阪でおこなわれたコンプライアンス研修会のレポートがつづられている。
そのなかで、吉本興業ホールディングス社外取締役の山田秀雄弁護士の講演内容として《「不祥事が起きた際は、ぼやで止めるためにも初期対応が重要」などと説明したほか、危機管理の目的、コンプライアンス(法令遵守)、ハラスメント(いやがらせ)をはじめ、2023年年7月に施行された「不同意性交等罪」などの各項目について詳しく講義しました》(編集部注・誤字は原文ママ)と記されているものの、違法賭博などへの言及は特段なされていない。
また、2024年11月にはこの研修会に登壇した国際政治学者の三浦瑠麗氏がブログを更新し、自身の講演内容について《テーマは、「性的同意をめぐる現在地と人間関係構築のあり方について」》《講演では、「性行為の意味は事前には定まっていない」ということと、「事前の同意」だけでなくその行為の態様や「事後の態度」が相手の心象形成に大きく関わってくることをお伝えしました》と振り返っていた。
やはり、松本の性加害疑惑を念頭にした「性的同意」に重きを置いた内容だったのかもしれないが、これらのコンプライアンス研修会では「違法賭博」に関する言及はなかったのか。吉本興業にその点を尋ねるも「個別の取材に対する回答は差し控える」とのことだった。
立派な “大人” に教えるまでもないということなのかもしれないが――。