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テレビ界の常識覆した『孤独のグルメ』、“当初はフジが却下”報道に視聴者の皮肉「テレ東でよかった」
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ふだんは白髪の松重豊
俳優の松重豊が主演する2012年より続く人気ドラマシリーズ『孤独のグルメ』(テレビ東京系)の知られざるエピソードが話題となっている。
「2月9日に『東スポWEB』が報じたところによれば、ドラマ化企画は当初はフジテレビに持ち込まれたそうです。ただ、フジテレビは『孤独のグルメ』の作品が持つ世界観とはまったく相いれず、『フジの番組はもっとキラキラしていないと』と幹部から即却下されてしまったそうです。
『孤独のグルメ』は久住昌之氏が原作、谷口ジロー氏が作画を務めるグルメマンガ作品。中年男性が仕事の合間に飲食店に立ち寄り、淡々と食事を楽しんでゆくもの。作品はフジサンケイグループである扶桑社の雑誌『週刊SPA!』に連載されていため、まずフジテレビに持ち込まれたのでしょうが、報道が事実ならけんもほろろな対応だったというわけですね」(芸能記者)
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その後、テレビ東京でドラマ化に至ったわけだが、Xではこんな皮肉も……。
《多分フジでやっていたらここまでヒットしなかったと思います。テレ東で良かった》
《フジテレビが作ったら五郎さんがジャニタレで、恋愛要素ぶっ込んだりするやろ》
《長い間お店や飲食業に対する敬意を感じる作品作りをみると、本当にフジでドラマ化しないでよかったと思うよ(こねくり回されてとっくにコンテンツとして終わっていたと想像)》
こうした声が相次ぐ理由を、ドラマを手がける制作会社プロデューサーはこう分析する。
「映像化企画が、複数の放送局に持ち込まれるケースはよくある話です。当然、その局のカラーに合わせて企画の微調整もおこないます。出演者のキャスティングや原作の“改変”に関する要望もテレビ局からは出てきます。ネット上で指摘される通り、フジテレビで作られていたならば『孤独のグルメ』が持つ中年男性の悲哀や、渋い味わいは生み出せていなかったかもしれませんね。
そもそも、“テレビ界の常識”から考えれば、おじさんがご飯を食べるだけ、という同ドラマは、ヒットしづらい。攻めた企画にも果敢に挑戦するテレビ東京が“勝った”というわけですね」
かつてフジテレビとテレビ東京といえば、圧倒的にフジが“格上”の感があった。しかし2024年にフジは世帯平均視聴率でテレ東を下回るキー局最下位に転落する事態も起きている。やはり、フジテレビの“逃した魚”は大きいかもしれない。