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アンガールズ「無償でふるさと大使続行」報道に「うれしい」「やりがい搾取」議論白熱…市が明かした「報酬」の金額

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記事投稿日:2025.02.13 17:00 最終更新日:2025.02.13 17:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
アンガールズ「無償でふるさと大使続行」報道に「うれしい」「やりがい搾取」議論白熱…市が明かした「報酬」の金額

広島県府中市のふるさと大使を務めるアンガールズ・田中卓志。田中は同市出身だ

 

「ふるさと大使」の“あり方”について、ネット上で熱い議論がかわされる事態となっている──。

 

 発端となったのは、2月10日に「中國新聞デジタル」が報じた「アンガールズ、府中市のふるさと大使継続へ 財政改革から一転、無償で了承」という記事だ。お洗いコンビ・アンガールズが務める広島県府中市のふるさと大使は、市の事業見直しから廃止対象となっていたが、無償での継続を所属事務所に打診したところ了承を得て、継続が決まったというもの。アンガールズは、田中卓志が府中市の出身であることから、2015年からコンビで同市のふるさと大使をつとめている。

 

 

 これに対し、Xでは

 

《いわゆる男気を出す所が広島県人らしい》

 

《良い方すぎる。同じ広島出身者としてとても嬉しい》

 

 と、称賛の声があがる一方で

 

《労働に対しては対価を払うべきでしょう アンガールズにも失礼じゃない?全然美談じゃないし、これを美談にするべきではない》

 

《こういうのを「やりがい搾取」いうんじゃ》

 

 という否定的な意見が多数、見られたのだ。

 

 そもそも「ふるさと大使」とは何か。1996年に発足した「全国ふるさと大使連絡会議」によると、《個別の呼び名は様々ですが、当該自治体の出身者で発信力のある人や地域ゆかりの著名人らに「○○大使」等の肩書を付けて委嘱し、他地域や全国でふるさと自慢・PRを担ってもらう制度で、総称して「ふるさと大使」と呼びます》と定義している。自治体の首長や商工団体の長が、地元ゆかりの人物の経歴などをもとに選ぶのが基本で、現在は全国で800近い団体が「ふるさと大使」を設けているという。

 

 そして、肝心の報酬については、《無報酬が原則》としている。では、アンガールズはどうだったのか? 府中市の担当者に話を聞いた。

 

「事務所との契約で、これまで報酬ありで大使をやっていただいております。金額は、税抜きで年間80万円です。大使を始めていただいた2015年から、ずっとこの金額でやっていただいております。

 

 これまで、たびたび市のイベントにも来ていただいておりますし、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)のような、全国放送の大きな番組でPRをしていただいたりと、確実に金額以上の活動をしていただいていると、我々としては思っています」

 

 そして今回、無償でオファーを出したことについては

 

「市では大型事業があったり、いわゆる貯金のほうが枯渇しそうになっており、今回、事業をゼロベースから見直そうということになりました。それで今回のお願いになったのですが、アンガールズさんも事務所も、快く引き受けていただいたということです」

 

 府中市は人口3万4995人。そのうち半数近い1万5940人が60歳以上で、人口減少とともに高齢化が進んでいる。財政がひっ迫する苦しい状況にある。

 

「無償でふるさと大使をつとめているタレントさんは、少なくありません。ただ、基本は報酬なしでも、特産品がもらえたり、イベント参加のたびに報酬をもらったり、という形の大使が多いようです。タレントにとってはイメージアップにつながるなど、メリットもあります。

 

 ただ、もちろん報酬を受け取っているタレントもいます。市川團十郎白猿さんは2015年から千葉県成田市の観光大使をつとめていますが、團十郎さんの報酬は年額3300万円になると、2023年の『女性自身』が報じています。『成田屋』の團十郎さんだけに成田山、成田市とのかかわりは深いのですが、さすがにこれは例外中の例外でしょう」(芸能記者)

 

 お互いが納得しての「無報酬」であれば問題ないだろう。

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