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『アッコにおまかせ』コメ高騰問題の解説で「業者の買占め」指摘ゼロにツッコミ殺到…相次ぐ炎上で信用低下“時事ネタ路線”の限界とは
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和田アキ子
2月16日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)で、価格高騰が続くコメ不足問題が取り上げられたが、その内容が波紋を呼んでいる。
「この日の放送では、KAT-TUN解散や大谷翔平選手などの話題に続き、コメの価格高騰が取り上げられました。500円でコメが盛り放題のお得なお店を紹介したほか、専門家の取材コメントも流れています。
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専門家は、コメの価格高騰の原因となる第一の理由として《海外からの観光客増加などにより外食産業が活気づくコメの需要が高まった》と指摘したほか、2023年の大雨や猛暑の影響によりコメ不足となり、2024年の生産分が消費されてしまったためとも推察しました」(スポーツ紙記者)
この取り上げ方に対し、X上ではツッコミの声が相次いでいる。
《今日の“アッコにおまかせ”で米高騰の原因を外国人観光客のインバウンドによる需要増加と天候不良って言ってたけど、一部業者が転売目的で買いだめしていることをなぜ言わない?》
《アッコにおまかせ!でコメ高騰の理由を「インバウンドのコメ需要の増加」「昨年度の不作」と言っている。NHKなどキチンと調べている報道機関は「昨年度は十分な収穫、21万トンが中間業者で買い占められて、高値維持のために出し惜しみをしている」と説明している。お笑い番組でもウソの流布は良くない》
《アッコにおまかせの米の専門家。業者が悪いとは一言も言わなかったな》
「番組で取り上げた専門家の指摘は、複数ある要因の一つでしょう。一方、コメ不足の大きな理由と目されている“業者による買い占め”について一切取り上げられなかったことに批判が集まっています。これについては、かねて複数のメディアで報じられています。
もちろん、“買い占め”が主な原因ではないという考え方もありうるでしょうが、それならそれで、きちんと解説してほしいという視聴者の要望があるのでしょう」(芸能記者)
時間の限られた放送枠の中で、どんな話題を取り上げるのか、まさに番組の手腕が問われるところ。芸能ニュースに力を入れる同番組でコメ不足にあまり時間を割かないのは当然のことだが、これほど『アッコにおまかせ!』に厳しい目が向けられるのは、番組の“前科”の影響が大きいとある放送作家は語る。
「2024年7月7日の放送で、この日に投開票が行われた東京都知事選を取り上げたのですが、宇内梨沙アナウンサーが投票時の注意として『名前を間違えると、無効になってしまいます』『ひらがなで立候補している人はひらがなで、漢字で立候補している人は漢字で書くようにしてください』と発言したのです。実際は、候補者名は漢字のほか、ひらがな、カタカナ、ローマ字でも投票可能なため、放送内で謝罪と訂正する事態に。一部ネット上では『アッコに“デマ”かせ』と批判を集めてしまいました。
また同年8月には、パリ五輪女子やり投げ優勝の北口榛花選手が競技中、うつぶせでカステラを口にする姿を和田アキ子さんが『なんかトドみたいなのが横たわっている。かわいい』と発言し批判が殺到しました。
他局が長寿番組を続々終了させる中、一部ではこの春で終了するという報道も出ていましたがTBSはこれを否定。まだ継続するつもりなのでしょうが、ニュースを取り上げるうえで、信用を失ってしまっては元も子もない。時事ネタを深堀りするのがこの番組の魅力でしたが、今後も続けるとすれば、番組スタイルの変更が必要なのではないでしょうか」
視聴者は“おまかせできない”と考えているようだ。