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中居トラブルで注目「女子アナの会食同席」に「人脈作りのいい機会」日テレ社長発言が波紋…露見した “世間の意識” との齟齬
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2020年に「のんびりなかい」設立で会見をおこなった中居正広
2月17日、日本テレビの福田博之社長が定例会見をおこない、元「SMAP」中居正広の女性トラブルで注目された、女性アナウンサーによる会食の同席について言及した。
フジテレビは、中居のトラブルへの幹部社員の関与が取りざたされていたが、それに加えて、「文春オンライン」では同社内でたびたび芸能事務所幹部などとの会食で女性アナウンサーが同席していたことが報じられた。これについて、まるで “接待要員” のようだ、と厳しい指摘があがっていた。
日本テレビでも、フジテレビの問題を受けて、社内調査を実施した。
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「日本テレビは、社員186人を対象に調査をおこない、2月14日に『性的接触を伴う不適切な会食』はなかったことを発表。今回の会見では、あらためてこの調査結果を説明し、セクハラやパワハラに関する匿名の追加アンケートもおこなうことを明かしました」(スポーツ紙記者)
女性アナウンサーが会食に同席することに関して、福田社長が見解を口にする場面もあった。
「福田社長は、広告代理店やスポンサーとの会食に女性アナが同席することを、『間違ったことだと思ってない』と発言しました。さらに、『人脈を作り、知識を得るよい機会になるという期待もある』と、そうした会食をおこなう意義を説明したのです」(芸能記者)
ただ、この福田社長の発言に関しては、疑問の声があがっている。
Xでは《人脈作りは営業がやれよ 女子アナの仕事なんだと思ってんだ》《それが問題で、今回の騒動になってるんじゃないの?》《人脈作りって会食に同席した女子アナが言うんやったらわかるけど、日テレ社長が言うのは違和感ある》と、批判が巻き起こってしまった。
前出の芸能記者は「人脈作り」の発言について、こんな指摘をする。
「1月25日配信の『文春オンライン』では、フジテレビの幹部社員が、2023年5月に中居さんとのトラブルが起きる前、被害女性を “仕事につながること” を理由に、中居さんの自宅でおこなわれたバーベキューパーティーに誘ったことが報じられています。
いわば “人脈作り” を口実にしたといえるんです。だからこそ、テレビ局の文化自体に疑問を持った人も多い。にもかかわらず、福田社長が会食の意義を強調するように説明したので、違和感を覚える人もいたのでしょう」
一般企業でも、ハラスメント意識は非常に高まっている。それを踏まえると、福田社長の発言は誤解を招きかねないものだったかもしれない。前出の記者がこう話す。
「若手社員が経験を積む機会が喪失されている、という意見もありますが、いまは会食への出席を強制することを御法度と考える企業も多いです。
そんななか、社長から “会食同席は意義がある” といった発言があれば、配下の社員たちはなるべく会食に出なければ……と考えるのではないでしょうか。社長という立ち位置で発言するのであれば、もう少し内容に気を遣ったほうがよかったのかもしれません」
フジテレビ問題で散々指摘されてきた “世間の意識” との齟齬はいつ解消されるのか――。