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山下達郎「フジロック」初出演発表で議論噴出 性加害問題めぐり「私の音楽は不要」ファン“切り捨て”発言の過去
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終演から1時間もたたずに、帽子を目深に被って会場から出てきた達郎。奥の窓ガラス越しにまりやの姿も
7月25〜27日、新潟県の苗場で開催される音楽イベント「FUJI ROCK FESTIVAL '25(フジロック)」のラインナップ第1弾が2月21日に明らかになったが、ある“大物ミュージシャン”の初出演をめぐって、議論が巻き起こっている。
「フジロックは、木曜夜の前夜祭から金、土、日曜の3日間にわたり開催され、延べ10万人が来場する、日本を代表する野外ロックフェスイベントです。今回、山下達郎さんが初めて出演することになり、話題になっています。公式サイトで確認できるクレジット上では3番めにあり、大トリクラスの扱いです」(音楽ライター)
たしかに、山下は洋楽の大物アーティストたちに比肩するレジェンドであることは間違いない。だがXでは、疑問の声が出ている。
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《真っ先に「今、達郎に出演オファーする側の見識とは」ということを思ってしまうな》
《フジロックというフェスには筋の通ったイデオロギー的精神性があると思っていたのだが。何の疑問もなくドヤ顔で山下達郎出演ウェルカムなわけ?主催者はそこはどう考えているんだろう》
《あの捨てゼリフを言った山下達郎は、不特定多数の方がいる場所で音楽やる資格ないよね》
こうした声が聞かれる理由を、前出の音楽ライターが指摘する。
「山下さんは、マッチこと近藤真彦さんの『ハイティーン・ブギ』やKinKi Kidsのデビュー曲『硝子の少年』など、旧ジャニーズ事務所のアイドルに数多くの楽曲を提供してきた人物です。しかし2023年、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題がクローズアップされた際、ラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』(JFN)で『性加害が本当にあったとすれば、それはもちろん許しがたいこと』としながらも、『私自身がそれについて知っていることが何もない以上、コメントを出しようがありません』と、突き放した態度をとりました。
さらに、山下さんは『私の姿勢を忖度、あるいは長いものに巻かれていると解釈されるのであれば、それでも構いません。きっとそういう方々には、私の音楽は不要でしょう』と、ファンを切り捨てるような発言をしたのです」
山下がフジロック初出演を果たしたのは、業界が抱える裏事情も関係していると、音楽ライターが続ける。
「フジロックのチケット代金は、一般発売料金で3日通し券が5万9000円、1日券は2万5000円と高額です。1日券では22歳以下1万8000円、17歳以下9000円の割引チケットもありますが、それでも若者にはお高い値段。現地への交通費や宿泊代などもかかるため、イメージとは裏腹に、お金に余裕のある中高年の音楽ファン向けイベントになっているのが実情なんですよ。
当然、ラインナップも中高年向けの内容となります。一方で、山下さんクラスでも動員数の減少で、単独でのライブ開催は難しくなりつつあります。そのため、意外な大物ミュージシャンがロックフェスに出演するという構図が生まれているのです」
性加害問題への態度が問題となった山下の音楽が、フジロックに“必要”なのか。ファンは厳しい目を向けている。