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野崎萌香、大事なことは全部母から学んだ!東京・広尾育ちのお嬢様が受けた “独特すぎる” 教育方針とは?
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両親から「勉強しなさい」と言われたことは一度もないという(写真・福田ヨシツグ)
代々医者で、高級住宅が立ち並ぶ東京・広尾で生まれ育ったカリスマモデルの野崎萌香(35)。幼稚園から大学まで通った学舎も、六本木ヒルズ近くにある東洋英和女学院というバリバリのお嬢様だ。
野崎家の教育方針は、本人が嫌がることは強要せず、好きなことを自由にのびのびと。その一方で、野崎家だけの特別ルールがあったという。
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「基本テレビは禁止で、どうしても観たい番組があるときは、プレゼンして許可を取らなきゃいけなかったんです。ただ、映画を観るのはOKで、本も好きなだけ買って深夜まで読んでいました」
エッセイ、小説、漫画、辞書……ジャンルは不問で、そのなかにいちおしとして持ってきてくれた、詩人であり劇作家でもあったヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの『ゲーテ格言集』もあった。
「初めて読んだのは、小学生のときです。“読んでみなさい” と、母親からすすめられたリストの中にあったんですけど、すぐに夢中になって。何十回どころか、100回を超えるくらい読み直していますが、読むたびに気持ちに刺さってくる箇所が違うんです」
両親と1歳下の弟、それに祖父母のことが大好きで、なかでも、母親と祖母は憧れの存在だという。
「父はおやじギャグばかり言う超ポジティブ人間で、母は真面目で勤勉。テストで95点以下は取ったことがないような人で、一度私が苦手な数学のテストで15点しか取れなかったとき、『すごい! こんな点数って本当にあるんだ。奇跡ね』と、本気で感動していました(笑)」
“だから” なのか “それでも” なのか、ただの一度も「勉強しなさい」と言われたことがないという。その代わりに母親のすすめで、バレエ、声楽、水泳、スキー、テニス、乗馬……と、数多くの習い事にチャレンジしてきた。
「『こういうのがあるんだけどやってみない?』と、優しくすすめてくるのが母の作戦。うっかりその誘いに乗って『やってみる!』と言ったが最後、途中でやめたいと言っても、『自分からやりたいって言ったわよね』と、やめさせてくれないんです(笑)」
嬉しそうに母親とのエピソードを話す野崎だが、自分が正しいと思ったときには、敢然と母親に食い下がった。
「弟と喧嘩をしたとき、『謝るまで立っていなさい』と叱られたんですけど、自分は悪いことはしていないと反抗して。8時間リビングに立ち続け、最後は母親が根負けしたことがありました。こう見えて、けっこう気合の入った子供でした(笑)」
嘘はつかない。約束は守る。やると言ったことはやり通す。人としてきちんと生きることを大事にしてきた母親から学んだことはほかにもある。
「好き嫌いなく、出されたものは食べなさいと言われていたんですが、私はミニトマトが苦手で。とりあえず口に入れてひと口噛んで、努力はしましたという気持ちを見せてから、ぺっと吐き出したことがあったんです。そうしたら、母親に『吐き出したものを食べなさい』と言われて……」
目を瞑って無理やり飲み込んだ野崎に、母親が言った言葉は――。
「『相手のことをよく知らないのに、嫌いだと思うのは間違っているでしょう。食べ物の好き嫌いは、人の好き嫌いにもつながるからやめなさい』と言われて。今ですか? 好きじゃないけど食べられるようにはなりました。共存できる関係ですね(笑)」
キュートな笑みを浮かべた野崎がデビュー15周年を記念して発売したのが “今、世界で行きたい島ランキング” で2位となったベトナム南部のリゾート地、フーコック島を舞台に撮影された自身初の写真集『jealousy(ジェラシー)』だ。
「家族のようなスタッフさんに囲まれ、ありのままの自分を撮影できました。ページを捲るたびにくるくると表情が変わる自然な私を楽しんでもらえたら嬉しいです」
“メジャー級の圧巻美ボディ”、“天下無敵のビューティアイコン”、“黒ランジェリーの圧倒的美バストショット”……成熟した大人のグラマラスで蠱惑的なボディを惜しげもなく露わにした写真集に、新聞や雑誌のキャッチーなコピーが躍る。となると、気になるのは家族の反応だが……。
「人と同じでは意味がないというのがポリシーの祖母は、タイトルを気に入ったと言ってくれましたが、中身はまだ家族には見せていません。母と祖母はきれいだねと言ってくれそうですが、父は買ってくださった人に対して、“ジェラシー” を感じるかもしれませんね(笑)」
写真・福田ヨシツグ 取材・工藤 晋
のざきもえか
1990年2月10日生まれ 東京都出身 19歳で「non-no」(集英社)でモデルデビュー。2012年まで専属モデルとして活動した後、数多くのファッション誌、広告媒体で活動。「東京ガールズコレクション」、「ガールズアワード」などのランウェーに出演。愛猫との日常を綴ったInstagramは、フォロワー数29万人を超える