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【大絶賛】粗品 審査員デビューで見せた“お笑い愛”…松本人志に代わる“M-1の顔”として審査員に現実味
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3月2日、霜降り明星・粗品が「第14回ytv漫才新人賞決定戦』(読売テレビ)で審査員デビューを果たした。そこで見せたのは、彼の熱すぎる“漫才愛”だった。
全7組が出場し、最終決戦の2枠をかけておこなわれたファーストラウンド。1位通過はギャグにギャグで返して笑いを獲っていくコンビ、フースーヤだった。だがハイヒール・リンゴ、フットボールアワー岩尾望、ハリウッドザコシショウ、お〜い!久馬といった他の審査員がフースーヤに90点台をつける中、粗品だけは86点と辛口だった。
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「その理由として粗品さんは、『1位はいいと思う』としながらも、『本線のツッコミで、もっとウケないと』と冷静に分析し、ダメ出し。『漫才の軸であるボケとツッコミで一発笑わせてからギャグに入ればもっと漫才として認められる』と、さらなる向上をアドバイスしました。
一方、ファーストラウンドで粗品さんが最も低い点数をつけたのが、オーパスツーで、77点でした。その総評として彼は『細かい節々にはセンスを感じて、めっちゃおもろかった。特に導入の2人の雰囲気もメチャクチャ良くて、これは目が離せへんなと思ってた』と評価しながらも、『正直、肝心の漫才全体はそこまで面白くなかったです』と冷静に分析しました」(芸能記者)
さらに粗品は、同大会の司会を務めるブラックマヨネーズを“ブラックマヨネーズ先生”と敬意を示したうえで、彼らが『M-1 グランプリ 2005』(テレビ朝日系)のファーストラウンドで披露した漫才の声量を例にあげ、オーパスツーに対し「しゃべくりをやるんだったら、あの黄金比をやらなアカン」と、細かい批評を加えたのだ。
結果的にはフースーヤの優勝で終わった今大会だが話題の中心はやはり、お笑い界の次代を担う後輩たちへの粗品による“神審査”にあったようで、Xでは「粗品の審査」がトレンド入り。ネット上では
《こんな熱くて誠心誠意の審査初めてでした。お笑い界全体を底上げしたい情熱がすごかった。ずっと聞いていたかった》
《臆せず、ただ目の前の芸人のネタをより良くするための考えを100%でぶつけてる》
《粗品の審査が的確すぎてこれからも賞レースの審査員やってほしいな》
《粗品はM-1も審査員やるべき 》
など絶賛の声が相次いだ。
「『M-1グランプリ』審査の声も高まるのはごく自然なことでしょう」
と語るのは、民放バラエティ番組のディレクターだ。
「審査員の中には、単純に“会場がどれくらいウケていたか”をポイントにする人もいる中、雰囲気に流されず、“おもしろい漫才とはなにか”を粗品さんなりにかみ砕いた言葉で丁寧し評価していました。ただ厳しいだけでなく、実践的なテクニックや理論をきっちり説明していたのが印象的で、お笑いへの“愛”がにじみ出ていた印象です。
きちんと審査の内容が言語化されているので、視聴者も十分納得できるし、何より目の前の若手漫才師に対し、『もっとおもしろくなってほしい』という情熱を感じました。昨今何かと波紋を呼ぶ『M-1』の審査員に選ばれれば、話題を呼ぶのは間違いありません」
実際、今の「M-1」に“顔”がいないのは間違いない。
「島田紳助さんが設立した『M-1』ですが、長い間、お笑い界の頂点として2005年と2015年を除き、ほぼすべて松本人志さんが審査委員として登場してきました。お笑い芸人から熱い尊敬を集める松本さんは、いわば“審査委員長”であり、多くの芸人が勝ち進むことだけでなく、松本さんからの点数を気にするという状況でした。
ただし、『週刊文春』に性加害疑惑が取りざたされて以来、松本さんは芸能活動を休止中です。この春にも、独自プラットフォームで復帰する予定と報じられていますが、審査員に復帰することはないでしょう。今の松本さんはスキャンダルから再び芸能界に挑戦する“チャレンジャー”であり、上から若手芸人を評価するというスタンスは本人も嫌でしょう」
そこで粗品が新たな顔になるというわけだ。
「粗品さんなら、影響力といい今回の分析力といい、ぴったりですよ。もちろん芸歴が浅いので、『こんな人間に評価されたくない』という声も出てくるでしょう。ただ、圧倒的な“審査員力”でこうした意見もねじ伏せることができるかもしれません」
サプライズ審査員に期待したい。