
山本耕史
コミカルなキャラクターからNHK大河ドラマでの武将まで、幅広い役柄をいとも簡単にこなす山本耕史。現在、『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』(フジテレビ系)にも主要キャストとして出演中だ。2024年だけでも3本のドラマ、3本の映画に出演しているほか、舞台や、話題になったNetflixのドラマ『地面師たち』にも出演した。
こうした人気に連れられてか、2022年にはゼロだったCM契約本数が、翌年には3本に増えた。現在では、契約本数が2桁に伸びる勢いとなっている。なぜここまで引く手あまたとなっているのか。
「まず、しっかりとした演技ができることが、クライアントから注目される理由でしょう。しかも、CMによって演技する姿を使い分けすることができる。『違った役柄を演じても、結局は役者・〇〇に戻ってしまう』と言われる役者が多いなか、山本さんはまったく違った人物像を演じることができますから。
【関連記事:『キングダム』大ヒットの裏にある“大河ドラマ感”山本耕史&片岡愛之助コンビに『鎌倉殿か!』ツッコむ人も】
また、業界の常識として、大手プロダクションに所属しているタレントのほうが、ドラマ出演にしろCM出演にしろギャラは高いとされています。その点、山本さんは個人事務所だけに、ギャラも実力派俳優にしてはリーズナブルとのことです。そのことも、多くオファーが来ることに関係していると思いますね。
こうした要素に加え、これまでのノースキャンダルな一面も踏まえて『山本なら任せられる』といった安心感も、クライアント側にはあるようです」(スポーツ紙芸能担当記者)
一方、コラムニストの吉田潮氏は、山本特有の俳優としての魅力をこう語ってくれた。
「彼は、ベビーフェイスでかわいらしい見た目なんですが、なんだか謎の迫力があるし、声がいいんです。また、目力があって、CMにはピッタリだと思います。その目力を使って、一瞬にして状況を変える力がある。いつもハッとさせられて見ています。それでいて重すぎず、渋すぎずでね。彼の48歳という年齢を考えたとき、迫力があって、説教臭い方向に行く人が多くいるなか、彼はそうではないと感じます。
三谷幸喜作品のレギュラーで獲得した安心感なのか、ヘマやヤンチャしない年齢で、SNSなどでも問題発言しなさそう、ということもCMに多く起用される理由では」
どんな役にもなじみ、かつ個性的な役者――独特の魅力によって“山本無双”はまだ続きそうだ。