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松たか子、大ヒット映画『ファーストキス』で見せた“若返り”の謎…観客も驚く“激変加工”を受け入れる「器の大きさ」

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記事投稿日:2025.03.12 20:27 最終更新日:2025.03.12 20:27
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
松たか子、大ヒット映画『ファーストキス』で見せた“若返り”の謎…観客も驚く“激変加工”を受け入れる「器の大きさ」

主演映画『ファーストキス』がヒットしている松たか子

 

 2月7日から公開されている、松たか子の主演映画『ファーストキス 1ST KISS』興行収入20億円突破のヒットの様相を見せている。

 

 なかでも、松の演技に寄せられる称賛の声が多いようだ。

 

「松さん演じる40代の妻が、離婚直前に死去した夫と、タイムスリップを通じて“やり直す”ことが主軸の物語です。夫役を18歳年下である『SixTONES』の松村北斗さんが務めていることも話題になりました。

 

 

 実際の2人は18歳の年齢差がありますが、歳を重ねた妻がタイムスリップして15年前の夫と再会するシーンを中心に構成されているため、違和感なく成立しています。

 

 時折、夫婦生活の回想など、松さん演じる妻の若かりしころのシーンもあります。一方で通常の時間軸では、松村さんが“老けメイク”を施していましたね」(芸能記者)

 

 公開直後から、松が劇中で見せる“若返り”が話題になっている。

 

 X上は、《「松たか子さん若すぎない??美人すぎるロンバケと差無いじゃん」になって本当にビックリしてた》《若かりし松たか子はどうやって再現したのか不思議》《あれは何なの?!完全に若かりし頃の松たか子なんですけど???》といった驚きの声であふれている。

 

 前出の芸能記者はこう話す。

 

「松さんが扮する若き日の妻は、一般的なドラマや映画で見られる過去の写真を合成したと思しき『静止画』などではなく、はっきりと動く形で登場します。彼女の顔立ちも、かつての容貌に忠実に再現されています。木村拓哉さんと共演した1997年のドラマ『ラブ ジェネレーション』(フジテレビ系)のころの彼女を彷彿とさせる、といった意見も多い印象です。

 

 じつは、この“若返り”は『ファーストキス』だけでのものではありません。2025年新春にTBS系で放送された特別ドラマ『スロウトレイン』の回想シーンでも、松さん演じる若かりしころの主人公が登場し、昔の顔立ちを彷彿とさせる映像に仕上がっていました」

 

“若返り”についてはインタビューなどでも特に説明されておらず、詳細は謎のまま。どのようにして、松は“激変”を遂げたのかーー。

 

 この答えについて、映画評論家の前田有一氏はこう推測する。

 

「皆さんが驚いた松さんの『ファーストキス』での姿は、VFX技術による『ディエイジング』だと思われます。“若返りCG”とも呼ばれるもので、かなり高度な技術が必要な加工です。これまで、日本でおこなわれた例はあまり聞いたことがありません。ハリウッドの独壇場と言える技術でした。

 

 一方で、ハリウッド作品では今回の松さんのような事例がすでにありました。2016年公開の映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では、1977年公開の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』と同じような19歳前後のレイア姫が当時の顔立ちのまま登場し、観客を驚かせました。

 

 このシーンは、公開直後に60歳で亡くなったキャリー・フィッシャーの若いころの顔をCGとディープフェイク技術で再現し、動きを演じた女優の体と合成したんです。先に動きを撮影し、後からAIに機械学習させたフィッシャーの顔を当てはめたという形だったそうです」

 

 こうした技術はハリウッドで多用されるようになっており、「まもなく日本公開されるトム・ハンクス主演の映画『HERE 時を越えて』でも、夫役のトムと妻役のロビン・ライトがティーンエイジャーから老境まで代役なしで演じており、これにもディエイジングが使われています」と、前田氏は話す。

 

 ただ、広く技術が使われるようになったとはいえ、過去の“若さ”と対比されるような役回りを率先して演じる、松の「器の大きさ」には前田氏も感服するという。

 

「幼いころから伝統芸能に携わってきたからこそ、作品は一人の力では成り立たないこともわかっているし、『作品をよくするためなら』という考え方が松さんにあるのだろうと思いました。

 

 松さんが今作のような“デジタル加工”を進んで受け入れていたとしたら大したものですし、監督としても信頼が置ける役者だと感じるでしょう。

 

 顔を変更するなんてことは、我の強い役者や女優なら受け入れがたいと思っても不思議ではありません。自分自身を“否定された”と感じることもあるでしょうからね」(前田氏)

 

 松の“快演”によって『ファーストキス』のヒットはまだまだ続きそうだ。

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