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【8年ぶり始動】成宮寛貴 復帰作は“魅惑的な殺人鬼”…業界の変化に驚き、再共演への“飢え”も

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記事投稿日:2025.03.13 06:00 最終更新日:2025.03.13 06:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
【8年ぶり始動】成宮寛貴 復帰作は“魅惑的な殺人鬼”…業界の変化に驚き、再共演への“飢え”も

8年ぶりに俳優業に復帰する成宮寛貴(写真・福田ヨシツグ)

 

 あの大人気俳優が8年ぶりに帰ってきた。

 

テレビが主流だった時代から、YouTubeやABEMA、Netflixなどに力があって、制作費用もかかっている。自分から“見たいものを見る”時代になったのだなって思いました」

 

“8年ぶり”の俳優復帰を目前に、時代の変化について言葉を噛み締めて話すのは、成宮寛貴だ。

 

 

 2000年、宮本亞門の舞台でデビューを果たした成宮は、翌年公開された『溺れる魚』で初映画出演。さらに、2002年にドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)に出演すると一躍人気となり、わずか2年で大ブレイク。その後は飛ぶ鳥を落とす勢いで作品に出演し続けていた。

 

 そんな彼が突如“引退”を発表したのが2016年12月。生活拠点を海外に移すと、アパレル&アクセサリーブランド「HN Product」を手がけるなど、プロデュース業に励んでいた。

 

 なぜ8年越しに俳優業に戻ったのか成宮に問うと、彼の代表作ドラマのひとつ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)の原作者・天樹征丸氏の言葉がきっかけだったという。

 

「天樹さんに『ナリにぴったりの役があるから1回読んでみて』って言われて、原作をいただきました。“面白くて魅力的な役だな”と感じましたが、艶かしい側面もあったりするので、すぐにお返事はできなかったのです。

 

 そのまま3年の月日が経過したころ、突然また電話がかかってきて『ぜひやってほしい』とラブコールをいただいたことで出演を決めました」

 

 成宮が出演するのは、3月27日(木)夜11時からABEMAで放送予定のラブサスペンス『死ぬほど愛して』だ。絵に描いたような幸せな夫婦の夫・神城真人を成宮が演じ、妻・零を女優・瀧本美織が熱演する。

 

 零が知っている真人は、エリートサラリーマンで愛妻家。さらに容姿端麗という完璧な姿だが、その裏では詐欺を繰り返し、殺人も犯した罪人だった。“人を愛することができない男”と、初婚で夫に裏切られた経験から、“愛に飢える女”のふたりの生き様が描かれた同作。

 

 成宮が8年ぶりに演じる役にしては、あまりに複雑な人物だが、演技の“感覚”は失っていなかったと語る。

 

「お芝居自体は染み付いているというか、やり方を忘れることはないので、撮影の中で自分なりの“コツ”みたいなものを少しずつ思い出していきました。

 

 役作りについては、原作が漫画ということで“見た目”をなるべく原作に近づけるように意識しました。とくに体は鍛えましたね。主人公が殺人をする前に、懸垂をしながら黙々と準備を進める描写があるので、僕も頑張んなきゃダメだなって。撮影の合間にジム通いを続けました」

 

 撮影自体は昔と比べて「楽になった」という。

 

「主役として引っ張っていかなきゃ、というプレッシャーはありましたが、現場のキャストやスタッフの皆さんが素晴らしく、そのおかげで楽しく演じることができましたよ。撮影そのものは、昔よりも大変ではなくなりましたね。休み時間がとれたり、しっかりと睡眠時間が確保できるスケジュールになっていることに驚きました(笑)。昔は“我慢することが美徳だ”という考え方もあったなかで、業界全体がクリーンな環境に変わってきていると感じましたね」

 

 俳優として“再スタート”を切った成宮。充電期間は日本の作品からは遠ざかっていたという。

 

「俳優をしていなかったときは、日本の作品ではなくて、あんまり自分と関係ないようなシチュエーションのドラマを見ることが多かったかな。ぼく、怖い作品を見るのが好きなんですけど、韓国のホラー作品とか本当に怖くて、1日で10話ぐらい一気見しちゃうんですよ。

 

 たとえばNetflixの『イカゲーム』も見ましたが、アジア発の作品であれだけ世界中の人に見てもらうっていうのは、すごいなと思うんです。その後、出演していた俳優さんたちのメディアでの露出の仕方も良かったですね。いい作品を見ると、『こういう作品に出てみたいな』ってモチベーションも上がりました。

 

 いまは具体的に“どんな役をやりたい”ということよりも、魂を燃やしながらお芝居ができるような役と巡り会えたらいいなって思っています」

 

 共演者にも“飢えている”という。

 

「今までご一緒した方とは、絶対にまた会いたいですよ。今回はキャストさんじゃないのですが、昔一緒にお仕事したことがあるカメラマンさんと偶然再会したのがすごく嬉しかったです」

 

 俳優業から離れた8年間は、表現者としての楽しさを再確認していた。

 

「絵を描いたものを商品化したり、洋服を作ったり、さまざまな形の表現方法があって、どんな手段を通じても、僕はやっぱり“表現”をするのが好きなんだなって改めて思い知りましたね。

 

 どんなことをやるにしても、自分の名前に恥をかかないようにしたいって思いは強くあります。中途半端な仕事はしたくないんです。先日、プロデュースしたフェイスマスクを発売したんですけど、楽天市場で1位になりました。真剣に作った甲斐があって嬉しかったですね」

 

 最後に、俳優業から離れた後も応援を続けてくれたファンの反応について聞くと、こう嬉しさを滲ませた。

 

「Instagramに寄せられるコメントはもちろん見ていましたよ。あとは週刊誌や、新聞でも自分の現状を書いていただけるだけで、本当にありがたいなって思いました。それが積み重なって、“もう一度戻ろうかな”ていう思いになったのが大きいです。

 

 皆さんに支えられながらここまでやって来て、やっとラブコールに応えられる作品と出会えて、また俳優として第2章をスタートできる。今、本当に幸せだなと思っています」

 

 と、はにかみながら語る成宮に“詐欺師”の面影はもちろんない。

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