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【“番組打ち切り”通告の瞬間】『行列のできる相談所』『ワイドナショー』など長寿番組が3月で次々消滅! マツコは「あたしのせいじゃないわよね?」

2013年10月22日に放送されたトークバラエティ番組『マツコの日本ボカシ話』。1回での打ち切りは伝説に(写真・本誌写真部)
テレビ業界に “祇園精舍の鐘の声” が聞こえる季節がやってきた。4月の番組改編期を迎え、次々と長寿番組の終了が発表されている。
「目玉は『行列のできる相談所』(日本テレビ系)ですね。島田紳助さんのMCで始まり23年。橋下徹氏といった“スター弁護士”を次々と生み出すなど、まさに日テレの看板番組でした」(芸能記者)
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番組終了に際し、現場スタッフにとっても“重責”とされる仕事がある。
「出演者に“クビ”を告げる瞬間です。一緒に仕事をした時間が長いほど気が重いですよ。涙する人にゴネる人、スタッフを労(ねぎら)ってくれる人まで、対応は人それぞれですね」(テレビ局関係者、以下同)
そこで本誌は、番組打ち切りを通告した瞬間をテレビ局関係者に徹底取材。 “ヒリヒリ舞台裏” が明らかになった。
テレビ業界の荒波を生きるのは、男性演者ばかりではない。わずか18歳で苦汁をなめたのは、川口春奈だ。
「いまの人気ぶりからは考えられませんが、2013年のドラマ『夫のカノジョ』(TBS系)で初主演を務めた際はかわいそうでした。とにかく数字が悪くて、視聴率の話題は禁句になっていたほどでした。結局、8話で打ち切りになったのですが、5話放送時点で、スタッフの間で打ち切りのヒソヒソ話が……。なんとか優しく伝えるために『ドラマの終了を少し早めることになりました』と話したのを覚えています。川口さんは『私の力不足ですみません』と、大きな瞳から涙をこぼしていました」
一方、鷲見玲奈は意外な“安堵”をしたという。『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)を担当する局関係者は、こう振り返る。
「2024年末に、鷲見さんのマネージャーを通じて『放送が終わったらお時間をください』という連絡をし、部屋に来ていただきました。『2025年の3月いっぱいで番組が終了となります』と伝えたところ、鷲見さんの表情に一瞬、戸惑いがあった感じでしたが『番組がなくなるのは残念ですけど、残りは精いっぱいやらせていただきます』と。ただ、そう言い終わると『えー、私これでレギュラーがなくなっちゃう』とポツリ。慰めようとしたら『でも、よかったかも……』と言うんです。『私だけ番組を降ろされるんじゃないかと覚悟していましたから。でも、そうなるとほかの方になるわけだし、それがいちばん怖かったので』と言うんです。ひとり辞めさせられて、後任を悔しい思いで見るよりも、番組終了のほうがマシ……。一理あるけど、たくましい考え方だなと思いました(笑)」
実際、番組を打ち切る際の“責任の所在”は、タレントにとって死活問題だ。
「業界関係者の間である意味、伝説になっているのが、たった1回で終わったマツコ・デラックスさんの冠番組『マツコの日本ボカシ話』(TBS系)です。さまざまな業界人にマツコさんがインタビューし、本音を明かしてもらうという内容です。1回めのゲストが生保レディで、彼女が『枕営業はあった』と証言したものだから苦情が殺到し、打ち切りになりました。あわてたのはマツコさん。『あたしのせいじゃないわよね?』と不安な様子でした。その1年後、『マツコの知らない世界』(TBS系)の第2シーズンが復活しました。さすがに局としても、申し訳ないですからね」
写真・本誌写真部