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蜷川実花が語るアイデンティティ「蜷川幸雄の娘」から抜け出すまで
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.02.03 16:00 最終更新日:2018.02.03 16:32
写真家の蜷川実花が、1月29日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演した。
蜷川は、演出家の故・蜷川幸雄氏と舞台女優・真山知子の第一子として1972年に生まれた。
「ずっと小さいときから『蜷川幸雄さんのお嬢さん』と言われ続けてたので、『蜷川実花ってなんなんだろう?』『私ってなんなんだろう?』っていうのは、早い時期からあって。そこに対するはけ口をずっと探していたんだと思うんですね」
「とにかく何か物を作ってる実感が欲しかった」と振り返る蜷川が、写真に出会ったのは小学生のとき。初めての愛機は、たまたま家に置いてあったコンパクトカメラだった。
はたして小学生の蜷川はどんな写真を撮っていたのか。
1月5日放送の「『天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋』×福山雅治『ウタフクヤマ』合体新年会SP」(フジテレビ系)にてこう明かしている。
「(タイトルは)『溶岩岩とバービー人形』。溶岩岩が好きで、マグマって赤いじゃないですか。それが固まって岩になるっていうのが妙に色っぽくて。バービー人形も好きで、『溶岩岩とバービーを撮ろう』って」
写真に出会い、自分の存在意義を見つけることができたという蜷川は多摩美術大学に進学。大学卒業から4年後には、写真界の芥川賞と言われる木村伊兵衛写真賞を受賞している。
しかし、ここへきてもなお偉大な父の名が彼女を邪魔したという。
「自分が展覧会をやって、誰が来たのか見るじゃないですか。芳名帳に罵詈雑言を書き殴られていたりとか。いまだに『親の七光り』だとか言われるときがあります。ずっとそれとともに歩いてきてるというか」
理不尽な批判を浴びせられる彼女を救ってくれたのが、母親からのこんな言葉だったという。
「母に『よかったじゃない実花ちゃん。妬む人になるよりは妬まれる人になる方がいいんじゃない?』って」
写真家として第一線で活躍し続ける蜷川。アイデンティティを目覚めさせ、ときには邪魔をする“偉大な父”の存在や、母親の的確すぎるアドバイスが、写真家・蜷川実花をここまで成長させてきたのだ。